4・リベンジ
第8話
週末、夫には『晩はひとりで食べてね』と連絡を入れて、夜の街へ足を踏み入れた。
妻不在なら羽を伸ばせるしお互いに得だろう。テーブルには預かったお小遣いをそのまま置いて来ている。
友人に連れられて明朗会計で評判の高い店へと入れば、煌びやかな装飾が非日常を感じさせてふわふわと足が浮ついた。
適当に席に着いてもらってお喋りをして、延長もせず数千円を支払って見送られて、実際「こんなもんか」と拍子抜けする。
話術は巧みで表情も豊かで、夫の愚痴も「うんうん」と聞いてくれて。
私にもう少し下心があればリピートしてハマっちゃうのかな、友人と呑み直してから帰路に着いた。
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