第9話 グレーの髪色した不良少女(2)

 と今日も彼女達は、グレーの髪色したヤンキー少女……。他校の不良生徒達からも一目置かれ恐れられているの一人であるを筆頭にした我が校のヤンキー少女達から僕は蹴り、踏まれる暴行を受けているのだが。何故こんな事……。


 そう、先ほどまで階段や廊下を駆けっていた僕が何故か横たわり、ダンゴ虫化しているのかと申せばね?


 僕は今日も廊下を走っている最中にね。廊下で屯していた張繡さんから。


「仲穎~! お前~! 廊下を走るのは校則違反だろう~! 何をしているのだよ~、あんたは~? 廊下を走るな~~~、デブ仲穎~!」と罵倒され、諫められると。


 彼女のスラリと伸びた綺麗な御足が伸びて、僕の足に絡んでくるから。僕はそのままダイブ──!


 その後の僕はと言うと? まあ、テンプレ通りに。今のこの悲惨な様子だ……。


 僕の、このプクプクとマルマルした巨躯が廊下に転がれば。張繡さん達は自分の綺麗なお足を上げられて──。自分達の優艶なパ○ティー僕の瞳に曝け出し状態であろうともお構いなしに踏み、蹴る、の連続攻撃を続けてくる。


「あっ、ははは」

「わっ、ははは」

「ひっ、ひひひ」

「ほっ、ほほほ」


 張繡さんを筆頭にヤンキー姉ちゃん達は歓喜しながら僕をサンドバッグにして楽しむ。まあ、そんな日々が続いているよ。


 でッ、偶にさ、学園の先生達が、僕が虐められて様子をチラリと見ることもあるのだけれど。C国人の血が半分しか入っていない日本人扱いの僕だから、日本この国の先生達は助けてくれないし。家の両親が警察へと相談しても、首を振るだけで相手にされない。


 まあ、今の日本は他国の自治区ばかりだから、日本人は庇護されない、只の奴隷のような弱い立場だから致し方が無い……。


 だから僕は、この後も張繡さん達から必要以上に執着され虐めに遭い続けるのだった。




 ◇◇◇




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