第2話 プロローグ(2)

 だから日本の政府はヨーロッパ連合EUやアメリカ等の各国では移民政策を中止にしていく様子を見せていたらしいのに。その当時の総理大臣達が何故か? 世界と真逆な移民政策を急速に進め──。


 この国は名ばかりのと呼ばれる国へと変わり、総理大臣や各大臣……。参議院議員や衆議院議員……。各都道府県の知事や市長、議員さん達も何処の国の人だか、未成年の僕では解らない状態だから司法や警察も他国の人ばかりなので、日本人の僕が先生や警察に訴えかけても、素知らぬ振り……。


 仮に僕が先生や警察署で事件にしてやると騒ぎ立てても、「君を虐めるのは日本人かな?」と尋ねられて。


「いいえ、他国の人達ですが、何か?」


 僕が仮に尋ね返したとしても。


「事故に遭ったのだと思って諦めなさい」と。


「日本人の君がいくら、事件にしょうと騒ぎ立てても誰も相手にしてくれないから。諦めるように」と、大人達が、にへら笑いながら言葉を返してくるだけだから。


 幼馴染達の僕への執着した虐めの方は只ひたすら耐え忍ぶしかない。


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