ドリル無双。

第15話

「みんな、気をつけて！」

私は仲間たちに声をかける。レンは剣を構え、リンも魔法の準備を整える。

「一緒に、全力で行くぞ！」

私たちの心が一つになり、再び攻撃を仕掛ける準備が整った。

ずんだもんの魔力の波に対抗するため、全力で立ち向かう。

「ドリルパンチ！」

私は一気にずんだもんに向かって突進する。

リンが魔法を発動し、炎の魔法が彼女の周囲に広がる。

レンも剣を振りかぶり、全力で突撃する。

「私たちの力を受けてみろ！」

テトは思いっきりドリルで突き刺そうとしている。

ずんだもんは冷笑しながらも、その場に立ち向かう。

「お前たちの努力は、無駄なのだ！」

私たちの攻撃が一斉にずんだもんに向かって放たれる。

その瞬間、彼女は黒い魔力を振りかざし、攻撃を弾き返す。

私たちはそれに押し戻され、地面に倒れ込む。

「うっ……！」

痛みが全身を駆け巡り、動くことができない。

目の前には、ずんだもんの冷酷な笑顔が広がっていた。

「やっぱり、お前たちは弱いのだ！」

ずんだもんは勝ち誇ったように言い放つ。

私たちの力が通用しないことに、絶望が広がった。

「みんな、立ち上がれ！」

私は必死に仲間たちを鼓舞しようとするが、体は動かない。

レンも苦しんでおり、リンも魔法を使いすぎている様子だった。

その時、周囲の空気が変わった。

魔王の手下であるずんだもんの力が、私たちを覆い尽くす。

私たちの心が折れそうになるが、仲間を守るためには引き下がれない。

「私は、仲間を守るために戦う！」

私は力を振り絞り、ドリルを再び握り直す。

その決意が、私の心に希望の光を灯してくれる。

「行くぞ、レン、リン！」

私は仲間たちに呼びかけ、立ち上がろうとする。

私たちの力を信じ、仲間を思い出すことで、戦い続ける決意を固めた。

「リン、レン、準備はいいか？」

私の問いかけに、レンとリンが頷く。彼らの目には決意が宿っていた。

私たちは一丸となり、次の攻撃に向けて力を蓄える。

「私たちの力を一つにしよう！」

リンが手を挙げ、魔法の光を集め始める。

彼女の魔法が輝く中、周囲の空気が徐々に高まっていくのを感じる。

「テト、行くぞ！」

レンが剣を握りしめ、ずんだもんに向かって走り出した。

その背中を追い、私もドリルを構える。

「ドリルインパクト！」

私はドリルを振り下ろし、ずんだもんに向かって突進した。

彼女は瞬時に魔力の壁を作り出すが、私の攻撃がその壁を砕いていく。

「何度も無駄な抵抗をするのだをやめるのだ！」

ずんだもんの声が響き、彼女は反撃に転じる。

周囲に黒い魔力の波動が広がり、私たちを襲おうとする。

「気をつけろ、テト！」

レンが叫ぶ。

その瞬間、ずんだもんの魔力が爆発し、私たちを吹き飛ばす。

私は地面に叩きつけられ、衝撃で目の前が霞んだ。

「や、やばい……」

体を起こし、周囲を見回すと、レンもリンも倒れている。

私の心に焦りが広がる。仲間を守るために、私が立ち上がらなければならない。

「絶対に、負けられない！」

私は再び立ち上がり、ドリルを握りしめる。

ずんだもんは余裕を持ちながら、こちらを見下ろしていた。

「さあ、最後の一撃を決めるのだ！」

私は全力を込めて、ドリルを回転させる。

周囲の魔力を感じ取り、これまでの戦いで得た力を全て注ぎ込む。

「ドリルトルネード！」

私の叫びと共に、光の渦がずんだもんに向かって飛び立つ。

彼女の目に驚きの表情が浮かび、魔力の壁を作る余裕すらなくなった。

「な、なんて力なのだ！」

ずんだもんが叫ぶ。私の力が彼女を直撃し、彼女の体が大きく揺れる。

強烈な衝撃が周囲を包み、次の瞬間、ずんだもんは崩れ落ちる。

「まだ、終わりじゃないのだ！」

彼女は何とか立ち上がり、再び魔力を集め始める。

しかし、私たちの攻撃が再び彼女を包み込む。

「今度こそ、決めるぞ！」

私はドリルをさらに強く回し、ずんだもんに向かって突進する。

「ドリルファイアー、全開ッ！」

私の攻撃がずんだもんに向かって飛ぶ。

彼女の黒い魔力の壁を突き破り、最後の一撃が彼女を捕らえた。

「やった……勝った！」

ずんだもんの体が地面に崩れ落ち、周囲には静寂が訪れる。

私たちの息遣いだけが響き渡っていた。

「本当に……やったのか？」

レンが驚いた表情で私を見つめる。リンも涙ぐんでいるように見えた。

「私たちは、勝った！」

私は彼らに微笑みを返し、勝利の喜びを共有する。

だが、心のどこかには不安が残っていた。

ずんだもんを倒したことで、魔王との戦いへの一歩を踏み出したことは確かだ。

しかし、彼女の力を使った魔王は、まだ存在している。

私たちの未来は、これからどうなるのか。

「次はどうなるんだ…？準備を整えよう」

私は仲間に告げ、周囲を見回した。

ずんだもんが消えた場所に立っている私たちは、

さらなる戦いへの覚悟を新たにする。

「この戦いが、私たちの運命を変えるのか。」

心の中でそう呟きながら、私たちは次の戦場へと向かう決意を固めた。

仲間と共に歩むこの道が、私たちの未来を切り開いていくのだ。