前のエピソード――第1話　日常とディストピア

俺達『桜の会』は、外国に媚び諂いカネの為に働く無能政府を打倒し、『真の愛国者』による庶民目線の政治を行う。XやYoutubeでは零細政党『大衆社会党』として以下の公約を掲げている。

・直接民主制の導入

・中道左派政治

・汎アジア連合の結成

・反白人至上主義

・消費税廃止

・永世中立

・政治の透明化

・政治家特権の廃止

しかし、これは飽く迄も表向き。実際に裏にはこんなものが隠れている。

・親中反米

・アジア人アイデンティティの構築

・上級国民の徹底的弾圧と処刑

・政府打倒

国民は『大衆社会党』を国民の視点で見る政党だと勘違いして砂糖に群がるアリの様に支持している。しかし、このご時世『戦う民主主義』などという名目で自公以外の政党を無理矢理吸収か解散に追い込んだ内閣（くそやろう）は名指しで攻撃してくるに違いない。それを逆手に取る。100万近いフォロワー（支持者）はそれを批判し、団結して政府の弾圧に抵抗する。そしてそこから、

政府（旧時代）打倒という野望（目標）に向かうのだ。