赤いパンドラの箱
柏戸ハルキ
第1話 日常とディストピア
「あ~かったり~」
ソファーに寝転がりながら、今日もネットの記事を見続ける。
俺は渋木京之介。一人暮らしをする某Aラン大生。不登校からフリースクールへ転向してから、勉強もしつつwebデザインや動画編集、イラストなど多岐にわたって活動。その甲斐あって某Aラン大に推薦合格した。
今日はネットの記事を見ているが、いつもの事ネットは大炎上。特に政治関連はヤバすぎる。俺の友人にクソエリートの
俺が小学生のころ、授業中に東日本大震災来て、その後も計画停電とかで暫く苦労した思いがあるが、
今日も秋雨前線のせいで天気が悪い。だが、どうも今年の秋は面白い事が起きそうだ。
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「いい資料は集まったか荒井?」
「はい!どうやら自衛隊の一部が
「いや、そんな上から狙っても計画バレてお終いだ。なるべくボトムアップで離反させろ。」
「はい」
廃ビルの地下室で、何やら怪しい会談が行われていた。
「今の日本は腐っている。上級国民は庶民を虐げ、政治家は自らの利益のために働き、憲法に矛盾した軍隊がある。その状態を俺達『桜の会』は変えたいだけだ」
色んな業界にスパイを忍ばせ、政府に不利な情報を集めては色んな業界を味方につける。ソーシャルメディアに対するSNSの優位性は明らかだ。ネットで煽動すればすぐに同志が集まる。
まもなくだ。我々の"革命"が始まる。
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