閑話 担任の秘密の楽しみ
(さっきの来栖の様子から察するに姫乃と何かあったか?いや、でもあの2人が喧嘩するところなんか想像できないけどな。姫乃もいつも通りだったし)
さっきの授業中の来栖に疑問を抱きつつ今日の仕事を片付けていた凛たちの担任、
青山 明那(あおやま あきな)は、実は少し見えていた凛のノートの事を思い出した。
(それにしても凄いことになってたな。誰?とか、いつ?とか書いてあったから凡そ好きな人がいるか聞いたら、いるって返ってきてそれが自分のだとは思ってもいないとかそんな所だろうな)
と、完璧な予測を立てていると職員室の扉が開き、
「青山先生いますか〜?」
と言う声と共に香瑠が入ってきた。
「お、宮本、来たか。」
「はいっ。今日は面白い事がありましたよ〜?」
「それは楽しみだな。ここで話すのもなんだし。空き教室行くか。」
「はーい」
適当な空き教室に移動し、2人は、凛たちのことについて話し始めた。
「って言うことがあってやっぱ凛って姫乃さんの事本当に好きなんだなーって思いましたよ。顔で惚気てましたね、あれは。」
「と、尊い…」
「ですよね!?毎度のことながら供給過多ですよね。」
「今日授業に………
って言うことがあって多分そうなんじゃないかと思う。」
「あ、それ私も聞きました。お前しかいないだろって思いましたけどあの鈍感な凛ですからね〜いつ気づくのやら…というか別に姫乃さん隠す必要なくないですか?」
「ああ、あいつはちょっとな…」
「え〜気になります。教えてくれないんですか?」
「私も教師だからな。個人情報ってやつは取り扱いが厳しいからな。」
「こんな話しておいてそれいいます?」
「それはそれ、これはこれ、だ。」
「ちぇ〜、まぁ面白い話も聞けたし今日はこのくらいで帰りますね」
「そうだな。思ったより話していたみたいだ。香瑠、気をつけて帰れよ」
「はい、明那さん、それじゃあ。」
香瑠が帰った事確認し、明那は笑顔を浮かべ
「よーし、気分転換もできたし、仕事に戻りますか〜」
こんな情報共有がされている事を凛たちは知る由もない…
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イケメン同級生に好きな人がいるって伝えたら絶望された…(あなたのことなのに) @sinon_t
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