第3話 異能探偵の事件簿
『…ひとつ聞いておきたいんだけど僕と一緒にいた伊勢のやつは…?』
「彼ならもう死んであの世に逝ったよ。地獄ってもんがあるなら間違いなくそっちにいっただろうね」
そうか…伊勢のやつは先に逝ったか…。じゃあもう思い残すことは…
「もしかしてもう思い残すことはない…そう思ってないかい、鷹宮蒼くん?」
そう声をかけられハッと顔を上げるとオジサンが真剣な表情でこちらを見つめていた。
「鷹宮蒼くん、18歳。前世の記憶があり歳より大人びて見られることも多い。学業の傍ら両親の死の真相を探るべく探偵業を始める。異能と呼ばれる能力を使う犯罪者の事件に頻繁に関わることから異能探偵なんて呼ばれることもあり、本人も異能をもっている。2つ下の妹の紅葉とは前世の恋人と瓜二つだったため複雑な感情を抱いている。同級生で幼馴染の赤城玲奈や一つ歳下で自称助手の黒部由紀子らのことも憎からず思っているがまだ答えを出せずに迷っているが
…」
『ちょ、ちょっと待ってください…なぜ誰にも喋ったことないことまで知っているんですか?!貴方はいったい何者なんです?』
「言っただろう?僕はハピエンすこすこ侍…
ハッピーエンドをこよなく愛するただの君のファンさ。ただ君のことは君が知らないことまで知っているよ。例えばもし君がこのまま死を選んだらどうなるかとかもね。」
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