三
「豚の解体を貴方達にして貰うわ」
俺達は朝食の片付けをしてる間に、綾女さんから言われた。
「はっ.......? 私は嫌よ」
「簡単な仕事じゃない。人を解体する方が良い?」
「い、いい加減にっ」
「俺が一人でします」
綾女さんは嘲笑う。
「ふざけないでくれる? 二人でしろっと命令してるの。豚の解体はね、仲間ならしないといけないの。子供はしてるのに早見ちゃんはしないのは不公平だよね。断れば、解体よりも嫌な仕事を与えるよ」
「あっ、貴方ね.......!」
早見は何か言いたそうにしたが、綾女さんの冷酷な表情に対し怖け、最後は承諾した。
「逆らうなよ早見。俺がいる時はまだしも。一人であの人に立ち向かったら、最悪殺されるぞ」
「ですが! 仲間といいながらも、私達の扱いがひどいじゃないですか」
「まだ一ヶ月も経ってないから。いくら真面目に働いたって信用は作れないだろうね。村人よりも綾女さんの方が俺達を嫌ってるし」
「.......そういえば綾女さんは、妊娠が出来ないみたいですね」
「え? それ本当に?」
「噂かもしれませんが、村人が言ってました」
妊娠ができない。だから早見を嫌ってるのか?
同じぐらいの歳の上に、健康体である早見を恨むのは......。
推測だが。この村では妊娠出来ない女性は、排除される対象として見られるんじゃないか。なのに綾女さんは、リーダーにもなって仕切ってる。
そしてそれを許す村長と、何か関係性があるのか?
解体処理小屋には、既に豚や牛等の肉や内臓が散らばっていた。バケツの中には腸らしきものがある。
全体的に血塗れであり、血の匂いで吐きそうになる。
解体後は小屋の掃除もしろと指示された。俺は昔にそうゆうのをしたことがあるが、早見にはしんどいだろう。
「早見は何もしなくていいから」
「カメラがあるので。サボっていたら殺されますよ。大丈夫です。水木先輩と一緒なら、なんとかなると思うので」
早見は腕を捲り、ゴム手袋をはめる。
机の上に寝転がってる死豚の処理に取り掛かる。
まずは包丁で腹部を切り、内臓などを取り出してバケツに入れていく。後に手足、首を切断する。
早見は吐きそうになり、何度も作業を中断した。俺も自分の精神をギリギリと痛めつけられた感覚になる。
吐いてしまうと、その後片付けもしなければならない。時間制限のある中で、吐いてる余裕はない。
内臓を触ると、まるで人を殺した気分になる。
自分たちが食べる物なのに、不快になってしまう。
「きゃっ!? 何よこれ!!」
早見は豚の尻部分に指をさす。
切れた豚の尻あたりに、大量の白い液体が溢れ出ていた。
........多分、マー君の精液だろうな。血と古くなった精液が混ざり、鼻の奥にこびりつくような臭いを放してる。
「俺が処理するよ」
「だ、大丈夫です。これぐらいなんでも.......。慣れていかないとやっていけないので」
早見は引き攣った顔をしながら、タオルで精液を拭き取る。
理玖さんの発言が本当なら、早見が可哀想になる。
彼氏が居たことない早見の心情は、彼女が居たことない俺には理解しにくいが.......。
「早見。無理はするな」
「彼氏の精液だと思っていれば、どうってことないですよ」
「え? 彼氏居たの」
「は? 居ちゃ悪いんですか。あまり仲が良くなかったので、一ヶ月そこらで別れました。あんな粗末な恋愛はカウント無しですよ。実は。学生の頃は割とモテたのですが、どいつもこいつも顔目当てだったので、顔が無ければ付き合えないわとか色々言われましたよ。だから自分の性格の悪さは誰よりも知ってるので、恋愛は諦めてます」
諦めてるって。その若さで.......。
「.......早見は口が悪いけど、単にハッキリしてるだけだよ。優しい所もあるし、俺の残業の手伝いもたまにしてくれるし。諦めるのはまだ先の話で良いんじゃないかな。早見なら、良い出会いが見つかると思うよ」
俺は早見の横に歩み、タオルで精液を拭く。
「したくない事はしなくて良いんだ。俺がそう言ってるんだから」
「........ありがとうございます」
豚二匹の処理が終わったのは、丁度夕方であった。
俺達はシャワーをしっかり浴びてから、家に戻る。
「あれ? 机に何かある」
早見は机の上にある、薄い本らしきものを手に取る。
「ヘリコプターの操縦の仕方.......? 手書きで詳しく書かれてますよ」
早見から本を受ける。
紙を束にして、ホッチキス留めをされてる。紙が黄ばんでいて文字が所々霞んでるが、綺麗な字なので十分読める。なんとなく。年季が入ってる気がする。
........操縦の仕方を、初心者でも分かりやすく説明してくれてる。
「シャワー前には無かったと思うんで、多分私達がシャワーを浴びてる最中ですかね? なんでこんなものが」
「もしかすると外部の人間は、ヘリコプターで来るんじゃないのかな」
「ヘリコプター? ああなるほど。ヘリコプターなら、置く場所に困らなさそうですよね。多分ちょっとした豪邸に住んでいれば」
豪邸、ね。
わざわざヘリコプターでこんな所に来る人間は、身内あたりだろう。信用の確率を考えると。
しかも豪邸と来たか.......。お金持ち、か?
仮にそうなら、なんだか嫌な予感がする。
「ヘリコプターは、今は置いとくとして。これを置いた人が気になる」
「私的に雪子さんじゃないかと思う」
「俺もそうかなと思ったんだけど。この村人達は、底知れない不安や恐怖を抱えてそうだから、その中の一人がした可能性もある」
「でも。もしそうだとして。裏切り行為が発覚したリスクは? 盗みで指切られるなら、これは死刑ですよ」
早見と俺は腕を組み、唸る。
「.......とりあえず、味方が居ると仮定しよう。村人の誰かだとして、それを見つけたとしても、黙ってるべきだ。味方が死ねば、俺達は終わりだろう」
「.......そうですね。この本は、布団のシーツの中に隠しておきませんか。幸い洗濯は、自ら出さないといけないみたいなんで、気をつけていれば見つかる場所ではないはずです」
「だな。またヒントを出してくれるかもしれないから、周りをよく注視しよう」
「嬉しいですよね。味方が居ると思えば頑張って行けそうです。脱出する時に、その味方も一緒だと良いですね」
早見は微笑をした。
「早見に一時だけ、スマホを貸して欲しいんです」
朝食前に綾女さんに言う。
「どうして?」
「俺は一人暮らしですが、早見は実家暮らしなんです。なので多分今、警察が早見の行方を探していると思います。もしかしたら俺も」
「あーそれね。手は打ってあるから心配しなくていいよ」
「え? どのような方法で」
「貴方に言う必要がある? 言わなくても大体察しが付くはずでしょ」
綾女さんは鼻で笑い、その場から立ち去った。
.......なるほど。外部の人間には国家権力まであるのか?
辻島牡蠣太郎が関わってる? 彼の親戚の詳細は明かされてないに加え、そもそも生きてるのか。村人を疑ってるが、当時の写真が全く無いのは痛い。
年齢などを考えれば村長かと思うが、惨殺をした犯人には見えない。寧ろ綾女さんの暴走を止めるぐらいだから.......。
綾女さんは柳村についてあまり知らない、らしい。柳村がここにあったはずだが、惨殺後は誰も知らない。
誰が何を隠し、誰が何を企んでるのか。
異常なくせに普通を装ってる村人達と居ると、こっちまで頭がおかしくなりそう。
脱出は次のヘリコプターが来た時だ。操縦出来るか不安だし、気候やその他と問題があるけど、後二ヶ月内に情報を集めていきたい。
「おはよー」
急に話しかけられた為、勢いよく振り向いてしまった。
「.......理玖さん? 珍しいですね。朝食前に顔を出すのは」
「アレをちゃんと飲んでるのか気になっててね」
アレって、精液のことか?
「女性陣は飲んでますよ」
「ふーん。美来ちゃんも?」
「.......はい」
理玖さんは空を見上げた後、俺に向かって微笑む。
「アレは誰のものか知ってる?」
「理玖さんのでは」
「確かに俺のもだけど、実は後二人の精液も混じってんの。誰だと思う?」
「.......村長と......」
「マー君だよ」
俺は目を見張った。
「マー君? 失礼ですが、マー君の精液を入れる意味が分かりません。だって彼は」
「欠陥品の精液を入れる意味が無い、だろ? 俺もそう思ったが、村長からしたらマー君も素晴らしい遺伝子らしいよ。何を考えてるのかまでは聞いてないけど」
なんだそれ。酷い言い方かもしれないが、マー君のを入れるのは無駄だと思う。
単に意地悪で入れてるなら、村長も相当変だ。村に住んでる時点で変ではあるけど。
「理玖さんはなんで俺達に色々教えるんですか?」
「別にぃ? 気紛れだよ。毎日退屈でつまらないから、アンタらみたいな来客が来るといつも吹聴してんの。で、その反応を楽しんでるだけ」
「でもそれは.......。俺達を助けてるようになりますよ」
理玖さんは目を丸くする。
「.......ああそっか。そうだね。面白さを追求しているあまりに面倒なことしていたんだー。あはは、やっちゃった」
「のわりに慌てないんですね」
「情報を与えたとしても。絶対に脱出不可能だもん」
「言い切るんですか?」
「ん? さては何かヒントを貰ってるな」
しまった。理玖さんは頭が回るみたいだから、慎重に会話しないといけなかった。
「黙っていたら、認めてるものと同じだよん」
「.......ヒントは貰ってませんが、村人から軽い情報を聞いてます。大した情報ではないけど」
「へぇーそう。まっ、精々生き残れるように頑張れよ。すぐ死なれるとつまんないからさ」
理玖さんに肩を叩かれた。
「一つだけ忠告してあげる。アンタらは逃げれると思ってるみたいだけど、外部者が逃げれたのはゼロ人。仲間として馴染むにも無理があるよ。普通の人間には、絶対に耐えれない場所だから。みーんな自殺してる」
耳元で囁かれた。
「.......それでも。俺達は生き残ります」
「最初だけよ。そうゆう姿勢はな」
理玖さんは困ったような笑みをした。
「最近みんな弛んでるわ。前より仕事のペースが遅くなってる。体調不良でも無いのに、サボるのは最低だわ」
朝食時に綾女さんは立ち上がり、急に怒り出した。
「サボっては無いんです、綾女様。女性陣には妊娠してる者がおり、その方の世話をしなければならないし。男性陣には理玖様はともかく、三十代の水木さんが一番若く、後の男性はみな四十代なんです。力仕事をするには人数も、年齢も考慮しないといけないかと思います」
綾女さんに意見が言える女性は、多分サブリーダー的存在だろうな。ただ今回は、結構攻めのある発言だ。
「言い訳。妊娠の人はまだ二ヶ月なんでしょ? 世話をするんじゃなくて、自分で管理するのが普通でしょ。男の方なんて言い訳にもならない。何度も言ってるけどさ。前よりペースが落ちているという事は、現在の村の機能が成り立たなくなる可能性があるのよ。一度でも歯車に不具合が起きれば、全てが故障するようにね」
「で、ですが」
「まだ言い訳をする気? あたしは貴方達より働いてるのよ。村を良くするためにたくさん働いて考えるのは、ルールじゃなくても当然よね。幼稚園児でも分かる話よ。貴方達はあたしよりも二倍以下で働いてるんだから、これ以上働くつもりがないなら」
綾女さんはスカートのポケットから大型ナイフを取り出し、机に刺した。
「死刑」
綾女さんの本気の目に、村人達は引いていた。マー君は何故か嬉しそう。
「.......やめなさい。村人の気持ちを汲み取るのも、リーダーの仕事だよ。綾女のその脅しのせいでもっと村人が働かなくなり、最終的には喧嘩に発展しちゃうよ。いくら綾女が強くても、村人全員とは戦えないよね。そんなことになればどうなるか、頭の良い綾女には分かるよね?」
綾女さんは村長に向かって、何か言いたそうにしたが。ナイフを鞘にしまった後、村人に深い謝罪をした。
「みんなは何も気にしなくていい。体を壊さない程度で働いて、後の事は私が考えるから」
村長の発言に、一瞬で場が和んだ。
村長の声はとても心地がよい。精神を整える音を1/fゆらぎっていうが、その声バージョンを持ってるようだ。
村長を村人達はカリスマと讃えるが、彼らの気持ちにはちょっと理解出来る。理解したくないけど。
「ったく。新人の方が働けるってどうかと思うわ」
綾女さんは不機嫌を撒き散らしながら、食事をしていた。
「その傷、どうしたんだ?」
三日後の夕方。無事に仕事が終わり家に帰ると、早見は泣きながら頬に手を当てていた。
「あっ.......。自分のミスでちょっとね......」
「ミスで頬を叩かれたって? かなり腫れているんじゃないか。誰に叩かれた?」
黙り込む。
察しはつく。多分綾女さんだ。三日前の当たり散らしをする所にかなりのストレスを感じてるだろうし、元々早見を嫌っているから。
後、早見なら何しても良いって感じだろう。
「誰とは言わなくていい。けど、何のミスかは教えてくれないか?」
「........裁縫のなみ縫いで、少しズレていたみたいで」
たったそれだけで。
「せ、先輩は何もしなくていいです! 私が悪かったんだから」
「悪いや悪くないじゃなくて、暴力を振る事が悪くておかしいんだ。放っておけば、早見の体が傷だらけになるぞ」
「殺されるよりはマシですよ。後もう少しで脱出出来るかもしれないのに、殺されたら終わりです」
「そうかもしれないが。女性の顔に平気で傷をつける人には腹が立つよ。とにかく冷やすものを持ってくるよ。早見は外に出るなよ」
「私も行きます」
「駄目だ。今の時間帯の治療部屋にはあの人が居るから。すぐに戻ってくるから」
俺は外に出て、治療部屋に走って向かった。
「冷やすものがあるか? はっ、いらないでしょあの子には」
やはり一人の女性の他に、綾女さんも居た。
最近知ったのだが。夕方になると治療部屋で、村人の体調管理の記録を細々と書いてる。
綾女さんが村の全把握するのは本当らしい。みんなが寝てる時もよく見回りをしてる。
村長は綾女さんを叱りつつ、信用してるみたいだ。
「貴方がした事は知っています。さすがに腫れるまで叩くのはまずいと思いますが」
「逆らうのが悪いのよ。出来損ないのくせに文句だけは一丁前なんだから。腫れなんて放っておいても治るでしょ。健康体なんだから」
「健康体だからって、痛みを我慢する理由にはならないです。貴方も女性なら。顔を傷付けられた女性の気持ちを、少しは考えるべきかと思います」
綾女さんは深いため息をつき、ペンをクルクル回し始める。
「.......言うね水木君。大人しくしていたのに、早見ちゃんになると強くなるんだね。あーうざ。まだまだ自分の立場が分かってない。特に早見ちゃんの若気の至りには、そろそろ呆れてくるよ。目を瞑っていたけど、次は無いと思ってね」
ペン先を俺に向ける。
「あ、あの。別に彼を庇うわけでは無いんですが、怪我を放置すると色々面倒ですし、今は一人でも欠けられると困るかと思います。例え出来損ないでも、早見さんには助かってる部分は......ありま......すし」
若い女性が言うと。綾女さんは棚から湿布を取り出し、それを俺に投げつけた。
「あの子に警告しておいて。次は無いから。って」
「........分かりました。ありがとうございます」
「先輩ごめんなさい。私が下手ばかりをしているから、いつも迷惑かけてますよね」
早見の頬に湿布を貼る。
「迷惑じゃないよ。嫌な事を嫌だと思えなくなると、それはそれで怖いから。馴染めばもう、元に戻れないよ」
「.......怖い。私、死ぬのかな」
「大丈夫だよ。早見を死なせる事は絶対無いから」
「水木先輩も死なないでくださいよ。ここでの独りはとても怖いです」
「それまでに必ず脱出する。後ニヶ月の辛抱だ」
早見の頭を撫でる。
二ヶ月内で脱出できるのかは、正直不安しかない。ヘリコプターがヒントだとしても、経路や状況次第で脱出不可能になり、最悪死。
村外の経路と村人の分析をしなければならないが、村外は基本行ってはならない。村人の分析だって容易ではないし、しくるとやはり死。
慎重に動き過ぎたあまりにタイムオーバーになれば全てが終わり。次の三ヶ月後の内に、早見は確実に妊娠させられる。
今は妊婦さんが二人おり、一人は二ヶ月、もう一人は六ヶ月。もしかしたら妊娠一ヶ月が何人も居るかもしれない。気付いていないだけで。
早見は村人より動けるみたいだから、今は働き手としてだけど.......。次はどうか分からない。早見と理玖さんとで、性行為する羽目になるかもしれない。
村長の考え方としては、優秀な遺伝子を残したいらしい。
のに、なんだか矛盾な感じを見せてくる。
........信念に固執をしてる村人達を分析するには難しい。信念の為に嘘をいうし、時には殺したりもする。
血を絶やさない種族は、ある一種の宗教的な考えだとは思う。
それさえ出来れば。自分の命すら捨てることも簡単なのかもしれない。
「........先輩。生きてます?」
「え。あ、ああ。考え事をしていたんだ」
「一人で抱え込まないでくださいね」
「うん。ありがとう」
脱出をしたい裏に、村の実態を知りたい想いが強くなっている。
記者の悪い癖だな。
仕事で使用するために、鋸を取り行こうと歩いてる時に声がした。
声の元は.......目の前にある村長の家からだ。
割と壁が薄いのか? それとも声がでかいのか。
でかいなら。独り言ではない気がする。
.......少し時間があるので、辺りを気にしながら、村長の家の後ろへこっそり行ってみる。
村長の家には小さな窓があるので、窓の下でしゃがんで耳をそばだてる。
「時間の問題ですよ! もうここで暮らすには無理があります。外部によれば、この村を知る者が増えているらしいじゃないですか。いくら地図に載ってない場所でも、いつか警察や面倒な奴らが来ますよ。さすがに警察相手には勝ち目ないです」
綾女さんか。怒ってるというより焦ってるような。
ということは。村長と綾女さんで話し合ってるのか。
「.......村長様の気持ちは理解したいです。ですが限界もあるって言いたいんです。ギリギリまで子供を増やして村から消える計画は、決して簡単ではないです。全員の命を守りながらはあたしでも.......。理玖も協力してくれるとは思いますが、あの人は百パーセント信用出来ないのが本音です。村長もそうですよね? 理玖は優秀ではあるけど、その分身勝手さが鼻につきます」
.......結構凄い内容だよな。村人達を外部へ? 単に綾女さんは逃亡だとは思うけど、村長には何か別の意図がありそう。
「でっですが! 確かに理玖は必要ではありますが、あたしにはっ」
いきなり大きな悲鳴が聞こえた。
この声は.......早見?!
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