りけじょ! の奇妙な日常【4】

憮然野郎

う~ん、こ の後石鹸で手を洗わない奴 は……

教室。


真智

「二人ともあたしが来るまで昼食べずに待っててくれたんだ!

ホント遅くなってごめ~ん!」


四葉

「大丈夫だよ~」


真智

「四葉ちゃんありがとう!」


「じゃあ、真智も戻って来たし、

昼飯喰おうぜ!」


四葉

「そうね~!」


真智

「うん」


「いっただきま~す!!」


真智

「宙、食べるの早いって!」


「そうか?」


四葉

「ところでね~、

真智ちゃんさっき戻って来るの遅かったけど~、

何かあったの~?」


真智

「あ~さっきのことだね?

あたしね、授業中からお腹痛かったから、

昼休みになってすぐト、ゴホン!

お花を摘みに行ってたんだよワトソンくん!」


四葉

「へぇ~そうだったんだ~。

それで~?」


真智

「それでね、いざ事を終えて

お尻を拭こうとするとき紙が無いわけ~!

あたししょっちゅうしでかしちゃうんだけど、

二人もこの気持ちわかるでしょ?」


「そうかぁ?」


四葉

「そっかな……?」


真智

「ガーン!!

な、何 二人ともその私には関係ありません

みたいな冷たいリアクション!

ちょっと白状くない?

二人とも自分のポジションわかってる?

二人は天然、わたしはツッコミ常識人だよ!

嘘でもそこは読者ファンの夢を壊さない為に

わたしに同情しちゃいなよ!」


四葉

「ごめんね~」

四葉心の声

(真智ちゃんワロス~w

常識人ならみんなでご飯を食べてる時に

うんこの話はして来ないと思うけど~ケケケ。

でもここは真智ちゃんの夢を壊さないどこ~w)

四葉

「それで、真智ちゃんはその時

どうやってやり過ごしたの~?」


真智

「わたしその時ね、

ビデで流してから、お尻が乾くまで粘ってたんだぁ。

だけど、なかなかお尻は乾かなかったの。


それから10分くらいそうしてたかな?

急にトイレのドアノブがガチャガチャ聞こえてきて、

次に待ってる女子生徒達が、

『ねえ。このドア壊れて無い?』

『私女の先生呼んでくるー!』

とか言い出す訳~!

あたしね、もうプレッシャーに耐えられなくって、

しょうがないから生乾きのまま

慌てて戻って来ちゃたんだよ~!!」


四葉

「そっか~。

真智ちゃん大変だったね~」


真智

「ありがとう四葉ちゃん。

ところで四葉ちゃんはトイレに行って紙が無い時どうしてるの?」


四葉

「私~? 私は~、え~と、あら~?

お箸が無いわ~。

もらってくるからちょっと待ってね~」


真智

「いいよ。待ってるね。

じゃあ、宙はそんなときどうしてるの?」


「あたいか?

あたいは拭かない」


真智

「拭かないって、そんなハッキリ言われても……。

お、大きいほうの後だよ?」


「大きい? 何が?」


真智

「うんこ!!

うんこの後だよ!」


「真智すまんすまん。

あたいはハッキリ言われないと鈍いところがあってな」


真智

「ホントだよ、もう!

それで、宙はうんこの後お尻を紙で拭かないの?」


「ああ。

うんこの後は便器の上からチョボチョボ流れてる水をケツの穴にかけて洗い流すのがエチケットってあたいはおやじにならったぞ」


真智

「それ無い!

宙はたぶんお父さんから騙されてるよ!」


四葉

「いやいや~、

真智ちゃん~?

宙ちゃんのお父さんの言ってる事間違いでは無いかも~。

世界規模で見たとき、イスラム教的にかな~?」


真智

「あ、四葉ちゃんおかえり~!」


四葉

「真智ちゃんごめんね~。

話続けて~」


真智

「四葉ちゃんありがと。

さっきの宙の話だけど、

あたしはそんなエチケット勘弁だよ~!

それで宙はうんこの後のお尻を水で洗ってるんだね。

それで……、

その後の水を使ってうんこを洗い流した手は

もしかしてそのまま……?


ゴホン!

ま~、何を信じるかは人それぞれ自由だし、

他人のアイデンティティーに口出ししたくないし、

もうこの下品な話はいいや。聞かな~い」


「安心しろ、真智。

水をお尻の穴の至近距離から浴びせかけてるだけで、直接触ってはいない」



真智

「宙~!

頼むからその生々しい説明は止めて~」


「あたいもこの歳になると、

そもそもうんこの後お尻綺麗に拭いたり水で洗ったりする事もめんどくさいから、

そのままにしてるんだけどな、アハハ!」


真智

「アハハ!ってそこ自慢気に笑うとこじゃな~い!!」


四葉

「じゃあ私の場合話すね~!」


真智

「うん。四葉ちゃんはそんなときどうしてるの?」


四葉

「私はね~

学校のトイレ使わないよ~!」


「使わないって、そんな訳無いじゃん?」


真智

「そうだよ!!

四葉ちゃんはオシッコやうんこに行きたくなった時

どうしてるの!?」


四葉

「私はね~、学校に限らずトイレ自体使わないよ~。

苦手なの~」


真智

「苦手ってそんな問題じゃないでしょ!

家ではどうしてるの?」


四葉

「家にトイレ無いもん~」


「じゃあ、どこでするんだ?

トイレ以外で出来る場所なんて無くねえ?」


四葉

「え~!?

二人ともなんで~??」


真智

「それはあたしが四葉ちゃんに聞きたいよ~!」


四葉

「草むらや花壇や畑とか、

学校だけでも出来る場所って沢山あるじゃない~??」


真智・宙

「野糞をさも当然のように語るなー!!」




《オマケ 四葉の 裏 履歴書 》


小学校の時、学校の花壇でお花を育てる才能を先生に誉められて、花の水やり係に選ばれる。

児童の間で、学校の花壇が臭いと噂になる。


中学校の時、学校の教師の推薦で校内の園芸委員に選ばれる。

生徒の間で、学校の花壇が臭いと先生に苦情が入る。


高校の時、文芸部と科学部の掛け持ちで園芸部の部長に選ばれる。

生徒の保護者の間で、学校の花壇が臭いと騒ぎになり、PTAで問題になる。


社会人になった後、

四葉の噂を聞き付けた科学者に人体を研究される。


四葉の排出物に含まれる強烈な匂いの成分から

画期的な育毛剤が生まれ、科学者と二人でノーベル賞を貰う。


『う~ん、こ の娘はヤバい』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る