ごちゃ混ぜの愛情

第13話

今、僕は、

母(正:祖母)、紗里、千紗とは離れて暮らしている。

隣にいるのは、

中学の頃からの幼なじみのミリヤ。

リアルタイムで全て知っている。

それでもいいと傍にいてくれている。

数年前に母と紗里と千紗と僕で戸籍謄本を突合せて話した。

紗里、千紗は祖母の実子。

でも僕が問題だった。

まず、母親は祖母。父親は、紗里の元彼氏。

紗里の元彼氏は紗里の前に千紗とも付き合っていた。

正直、誰の子供で親達の男関係はどうでもよかった。

それ以上の問題は僕が無戸籍だということ。

当時、母が産んで紗里が育てると紗里は決めていた。

そこまではよかったが、その後の手続きを母がしてくれていると思っていて、僕が戸籍謄本を見せるまで知らなかったと言う。

母はそれを隠すために、学校絡みの手続きは母がしていたらしい。

さすがに紗里も千紗もそこでキレた。

―――――――――その後、ミリヤに拾われて今になる