つみきとパズルと奇異人倶楽部

ナインバード亜郎

週刊スコープより抜粋

【衝撃】名門私立校での惨劇!「奉仕活動部」の暗部

 県内トップクラスの進学校として知られる雫石鏡しずくいしかがみ学園で、信じがたい事件が発覚した。同校の奉仕活動部に所属していた当時中学生A子(14)が、同部室内で顔を鈍器で潰されるという残虐な状態で発見された。この異常な事件に、学園内外の関係者は衝撃を隠せない。


■A子の「孤独」

 A子は厳格な信仰心を持ち、奉仕活動にも熱心だった人物として知られている。しかし、学校生活では「協調性に欠ける」との声もあり、クラスや部活内で浮いた存在だったという証言もある。ある同級生はこう語る。

「(A子は)真面目で正義感が強いけど、それが時々きつく感じる人もいたみたい。親しく話せる人は少なかった印象です」


■奉仕活動部の「名ばかり」活動

 今回の事件が起きた舞台となった奉仕活動部は、もともとは生徒間の助け合いや社会貢献を目的に創設された部活だった。しかし、実態は遠くかけ離れていたようだ。部員の多くが問題を抱える生徒で占められており、「問題児の隔離場所」と揶揄されることも少なくなかった。生徒たちの間では、部内でトラブルやいじめがあったとの噂も囁かれている。


■学校と地域社会に広がる波紋

 進学校として高い評価を受けてきた雫石鏡学園だが、今回の事件を受けてその名声に陰りが見え始めている。保護者の一人は、学校の体制に不安を露わにする。

「表向きは厳格で素晴らしい教育を行っているように見えても、生徒たち一人一人に目が届いていないのではないか。部活動の在り方も含め、根本的な見直しが必要だと思う」


■学園の今後は?

 警察は引き続き事件の全容解明を進めているが、この一件を受けて学園側の対応にも批判が高まっている。

 校長は記者会見で「今回の事件を受け、学校として責任を痛感している。生徒たちの心のケアを最優先に対応を進める」とコメントしたが、具体的な再発防止策や部活運営の見直しについては明言を避けた。


 名門校の輝かしいイメージの裏で渦巻いていた闇。この事件が明らかにするのは、教育現場に潜む構造的な問題なのかもしれない。A子の死が問いかけるものは、決して小さくない。


【次回:Bの隠された動機――事件を覆う真実の闇】

 冷酷な犯行に及んだ犯人B。しかし、その人物像を追う中で浮かび上がるのは、一人の人間としての別の顔だった。Bはなぜ、名門校の部室で凶行に手を染めたのか――次回、徹底取材で迫る。

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