30歳を過ぎてもアニメ・小説・コミックを楽しむための考察
@kuro_shiro_kuro
第0話 アニメや小説を考察するということ
アニメの考察は無駄かと言われれば、人によるとしか言いようがないです。作品との接し方、楽しみ方は人それぞれとしか言いようがありません。ですが「アニメが30歳過ぎたら面白くなくなった」という意見がありますが、それは考察しないからだと思っています。
つまり、時間つぶしの娯楽として刺激を求めていただけだからでしょう。こういうタイプの視聴の仕方をする人は、映画・ドラマ・小説・マンガのどれをとっても同じでしょう。創作物が楽しめなくなると思います。
一方で、考察しながら内容に切り込んで行く見方をする人は多分30歳を過ぎても創作物を楽しめると思います。それは、作品から受ける何かを自分のものにして行く快感を知っている人だからです。私は多分1000本以上のアニメ、数千冊の小説を味わっていますが、飽きることはないです。それは見た後、読んだ後に考えるからだと思っています。
次に、ここで言う考察についてです。考察のやり方にもいっぱいあります。裏設定を読み解く方法。原作者・著者・監督などのインタビューや関連作品を調べる方法などです。
ここで私がする考察は、テーマ、メッセージ、時代性を読み解きたいと思っています。基本的に作品内で完結するつもりです。ただ、それだと道具がありません。ですので、補助線として関連作品、類似作品を引用したり、調べたり、つなげて考えたりはします。過去学んだことや時事を参考にしたりします。それとアニメで原作がある場合には原作を参考にすることは多いです。
ですが、アニメの劇場版作品で監督がインタビューを受けたり、自分の本で自作の解説をしたりしますが、そういうのは関係ありません。
現代文の問題で「著者の気持ちを答えなさい」という問題で、著者が「いやそれ違う」という話を聞きます。これを持ち出して考察など意味がないという人はいます。ですが、それは著者が間違っているという考えです。なぜなら作品というのはその作品が表現できているものを読みとるものです。著者の考えと違う答えが正解なら、著者に表現力が無かったという話です。つまり、読者視点で読みとれることがすべてです。作品そのものがもつメッセージやテーマ、感動を味わうという事です。
社会情勢や時事、風潮、流行り、そういうものがいつの間にか作品には入るものです。それは個人作業だとしても商業作品として読者を念頭に置けば、そしてその時代に暮らしていれば、嫌でも時代や社会はいつの間にか入り込みます。
また、作者の深層心理にある自分で意識しない何かは作品でキャラを動かしていれば出てくるものです。
もちろん、単純に面白い、泣ける、すごい作品も価値があると思います。それはそれで素晴らしい作品は沢山あります。ただ、それだけ見ていると30歳で限界が来ると思います。
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