虹の゜ルシ゚ヌルたちぞ

@tororo_xox

🌈虹の゜ルシ゚ヌルたちぞ プロロヌグ

🀍🀍🀍


どこたでも癜い空間、い぀も通り歩いおいるはずの足音が倧きく聞こえるほど長く無音な廊䞋を歩く。少しの肌寒さを衚珟するように、通る埮颚が黒ず癜の髪を揺らす。


6階突き圓たり、右偎にある真っ癜な扉を開けるず芋慣れおいるがこの堎所には䞍盞応な制服を着おいる5人の女孊生が䞀斉にこちらを芋た。


あぁ、祈。お疲れ様、今日も仕事あるんだよね

うん、早速今からいかなきゃ ず蚀いたいずころだけど 

どうかした


赀い圌女の疑問を聞きながらちらりず倖を芋る。倧きな窓の倖には爜やかな青空が広がっおおり、倖はただ肌寒いが春の暖かな空気が感じられる。芋慣れたメンバヌだが、慣䟋通りに身を委ねるなら新孊期にするこずずいえばひず぀だろう。


新孊期だし 自己玹介し合わないかなっお。担圓の瀟員の人がはじめたしおの人だったんだよね。きっずあのカメラで芋おるだろうし、名前くらい知っおもらった方が楜かなぁっお思っお


䞊を芋䞊げるず二台の無機質な監芖カメラがこちらを捉えおいる、芋られおいるずいう蚀葉通りの感芚を感じる。こちらを芋守っおいる ずいうより、監芖しおいるずいう方が正しいのだろうか。


そうだね、確かに。私たちの情報は知っおるだろうから、簡単に でもいいかな

うん、十分だず思う

先茩方がそう仰られるのであれば自己玹介に䞊ばせおいただきたすわ

ん 倧䞈倫、です


華やかで堎を盛り䞊げおくれる黄緑色の少女ず話し声で起きた寝坊助な黄色の少女が賛同したずころで、蚀い出しっぺの法則から癜い少女が自己玹介を始める。


「こんにちは、圩癜です。よろしくね。」


こんな感じで倧䞈倫 かな

オッケヌ、じゃあ 孊幎順で次は私かな

あヌ それなら、千聖ちゃんが先の方が良かったかも お話するの、埗意だもんね

もう、耒めおも䜕も出ないよ


「玅怏鳥、千聖です。なにか困ったこずがあったら、遠慮せず蚀っおね」


祈ず千聖の自己玹介が終わるず、2幎生の2人が話し始める。


え私からでもよろしいのですか

あヌ、うん。自己玹介っおなんかちょっず緊匵するし 先やっおくれた方が助かるかなぁヌっお思ったんだけど 嫌だったかな

いいえそんなこずありたせんわ花園銚子2幎生ずしお完璧な自己玹介をさせおいただきたすわ〜オホホホホ

あヌ そんな、頑匵らなくおも 


「わたくし花園銚子ず申したすの仲良くしおくださいね」


おほほほほほただ䌝えきれない情熱はありたすが、このくらいにしおおきたしょう

いやいや、カンペキすぎるでしょ はヌ、よっこいしょ。じゃ、あたしもいきたヌす


「小栗芥、テキトヌに呌んでいいよ。よろしくヌ」


はヌ 芋慣れたメンバヌっお蚀っおも自己玹介っお慣れないね。緊匵した ありがずう、花園さん

瀌には及びたせんわ小栗さんも玠晎らしい自己玹介でしおよ

はは、ありがずう


千聖が桃色の少女を芋お次は ず蚀い出したずころで芖線を感じた少女はうっ うぅ ず呻きずもなんずも蚀えない、緊匵から出たらしい声を出しながら怅子から立ち䞊がる。


あ えっず あう、うぅ み、みんなの前でも、恥ずかしいよぉ 

 はゆちゃん

立ち䞊がったたた䞋を俯いおいる少女の隣に黄色い少女がそっず寄り添う。


䞀緒にしたら恥ずかしくない かも 

぀、぀ぐちゃん 

埌茩たちの様子を若干焊りが混じった気持ちで芋おいた千聖は助け舟に安心し、ゆっくりでいいから、無理しないでねず蚀っお桃色の少女の隣に腰かける。


は、はひ 

はい、わかりたした。倧䞈倫だよはゆちゃん、あたしも緊匵しおるのは䞀緒 ほら、わかる

「぀、぀ぐちゃん 」


黄色の魔法少女は自身の胞の䞊に桃色の魔法少女の手を案内する。い぀もより早く、圌女の声のトヌンずは盞反したずくずくずした錓動は桃色の魔法少女の錓動ず重なり合う。その重なりに安心感を芚え、意を決したように桃色の魔法少女は立ち䞊がった。


「あ、明日はゆるです...明日っお曞いお、"あけび"っお読みたす  」


「 はヌっ、はヌっ 」

「はゆちゃん、すっごく䞊手だった。やったね」

「う、うん 」

「   あ、あたしの番か。」


「ふぁ   月倜玡未。よろしくお願いしたす」


぀ぐちゃんありがずう ありがずう 

こんなのどうっおこずないよ、はゆちゃんがんばったね

うん ありがずうぅ 

ふふ、はゆちゃん、ありがずうしか蚀っおないよ


自己玹介が䞀巡し、今日集たった本題に入る。

祈が今日は商店街の方面だねず切り出せば、先皋たで穏やかな空気が流れおいた郚屋の䞭に緊匵感が走る。皆の目に様々な感情が乗り、真っ盎ぐな瞳で各々が䜕かを考えおいる。


しばらくの沈黙の埌今日こそ成功させたすわ勝利をこの手に皆様〜頑匵りたしょうずいう銚子の明るくハむトヌンな声に応じおうん、今日こそ癜くさせようねずいう声やが、がんばりたす ずいう声が䞊がる


皆のやる気に満ちた声を聞き、祈はくすりず顔を緩めるず皆ぞ合図の蚀葉を莈る。


それじゃあ、行こっか


🀍


郚掻棟3階、䞭倮階段から䞊っお巊偎、䞀番端の教宀。现かな颚味などは嗅ぎ分けられない が、今日もい぀ものように玅茶の匂いが挂っおいる。


副郚長の連絡手段は文明の利噚である携垯ではなく、䞋駄箱や机の䞭に入っおある小さなメモである。


垰ろうずした時に気づいた時点で遅かった、自慢の運動神経で䜕ずか遅れおしたった時間を取り戻そうず螏ん匵る。遅れるず䜕かず怖い、特に先茩が。


やぁヌごめんなさヌい間に合いたしたセヌフですか

20秒遅刻ですよ。それずドアは䞁寧に開け閉めをしなさい、廊䞋は走らない。ここたで響いおきたしたよ。それず 


生埒ならば1床は耳にしたこずはあるであろうよく通る声が響く、その様子に郚員は心配そうな衚情を浮かべたり、"たたはじたった"ず蚀わんばかりにこちらを芋おいたり䞉者䞉様だ。その䞭でも穏やかな笑みを浮かべお様子を芋おいた女子生埒が立ち䞊がり堎を収める。


あらあらたぁたぁ、うふふ。お説教はそこそこで、おふたりずもこちらぞどうぞ


どこか気品のある所䜜で堎の䞻圹だった2人を座らせるず、急いできた生埒に玅茶を淹れはじめた。遅れおきた 生埒は申し蚳なさそうに座るず女生埒の奜意に䞎り、凛ずした生埒は党くず蚀わんばかりに錻で気持ちを収めるず座っお続きの玅茶を嗜む。


ありがずうございたすずころで〜 今日はなんで集たっおるんですかねあさちゃん先茩の提案ですよね

うふふ、新孊期ですし。皆さんの顔が芋たくなっただけですわ、わざわざごめんなさいね


招集の理由を聞いおも、集めた本人に理由は無いらしく、各々が教宀内で各々話したり課題をしたりず過ごし始めた。その䞭で玫色が特城的な郚員がひず぀提案をする。


さっき新孊期っお蚀っおたじゃないですか郚員の顔は倉わっおないけど〜 心機䞀転しお自己玹介するのはどうですかほら、初心を忘れない〜みたいな


サむドの少し䌞びた髪を指で匄りながら、い぀も通りの肩の息を぀かせるような笑顔を浮かべる。


ふむ その心がけ、非垞によろしい。私は賛成です

れゆも賛成なのです〜、みんなの声聞きたいのです


提案に頷く郚員により満堎䞀臎で自己玹介をするこずになった。い぀の間に甚意しおいたのか、本日配られたであろう連絡のプリントが かご䜜りが埗意な郚員によっおかごに倧倉身し、最も少女らしい郚員によっおくじが出来䞊がり、くじの順番によっお和気あいあいず自己玹介の時間が始たる。


1番かぁ、たぁゆる〜くやればいいよね

あなたは緩すぎたす

そんな事蚀わないでくださいよ〜

緑色の少女はゆったりずした動䜜で立ち䞊がり皆の前に立぀、コホンず咳払いをしたあず自己玹介を始めた。


久䞖䜳子です。こういうのっお奜きな物蚀うのが劥圓ですよねうヌん、メロンの入っおないメロンパン、喫茶店の苊くおかたいカラメルプリン。ちょっずノスタルゞヌを感じるものが奜き、かな


じゃあじゃああの䞭華屋さんにある星座のくじずかも奜きですか

もっちろヌん、絶察やっおる。やらなきゃご飯が始たらんでしょ

え〜ですよねぇ〜わっかる〜


あくたで先茩ず埌茩の䌚話のはずなのに、玫色の郚員の明るさず䜳子の気軜さが共鳎し、䞭等郚らしさが溢れる陜気な䌚話が繰り広げられる。


䜳子らしい自己玹介が終わり穏やかな時間が流れるず、䜳子は次はヌ 媛咲先茩ず誘導すれば青緑の郚員ははぁいず䜳子ずはたた違うゆるりずした返事をしお立ち䞊がる。


はわわ なんだかみんなに芋られるずちょっぎり緊匵するのです

あヌ 確かに、芋慣れた人ず蚀えども ですよね。蚀い出しっぺが蚀うのもあれですけどね

でもせっかくしおくれた提案なのです、自己玹介成功のために頑匵るのです


間延びした話し方が特城的な少女は緊匵しおいるずは到底枬れないほどにぱにぱず人の奜い笑顔をマスク越しに浮かべお、青緑のグラデヌションが特城的な髪を少し盎し、意気揚々ずい぀もの通りふわふわず自己玹介を始める。


「れゆは〜媛咲玲優なのです〜。ふふ、よろしくなのです」


「あなたはたたそんなふわふわず 」

「ふぞぞ〜、ゆりぃせんぱ〜い、にこ〜なのです」

「くっ぀かないでください、近い」

「えぞぞ、ゆりぃせんぱいはあったかぁいのです〜」

「あぁ、もう私は暑い」


にこにこず氎色の先茩らしき郚員にくっ぀く玲優が抌し返されいなされおいる姿が芋られる。本心から拒絶しおいる蚳ではない盞手の心情を察しおか、玲優も遠慮なくくっ぀きにいっおいる。そんな問答をにたにたず眺め぀぀黒髪の少女が話を切り出す。


次は〜ゆりちゃん先茩か

その呌び名は はぁ 人の話を聞く時は背筋を䌞ばす分かりたしたね

は〜い

はい

ぎしゃりず蚀い攟぀圌女の声に䜳子ず玫色の少女が間延びした返事をし、黒い少女は2人ずは打っお倉わっお反射的に背筋を䌞ばす。


「アルカンシ゚ル女孊院 高等郚第䞉孊幎、菅原由里銙です。私の目的はただ䞀぀、己の思う正しさを貫くのみです。どうぞよろしく」


「あらあらたぁたぁ、うふふ。にこ〜、はしお䞋さらないのかしら」

「党く、あなたたで シャンずしおください、副郚長でしょう」

「でも 私ただ蚱可が降りなかったこず、悲しくっお。笑顔を芋お癒されないず 」

「今床、蚱可なく郚員党員の肖像画を泚文しようずするなら党お燃やしたすからね」

「あらあら 」


由里銙らしいすっきりずたずたった自己玹介が終わるず玫色の少女がハヌドル䞊がるなぁ〜ず蚀いながらゆるゆるず立ち䞊がる。


次はあたしかぁ〜

うふふ、そんなに気を匵らなくお倧䞈倫ですわ。結ちゃんらしく頑匵っおくださいたせ

なんか、そう蚀われるず恥ずかしいかも たぁ先茩が蚀っおるし、頑匵りたすか〜


「はいはヌい、村厎結でヌす"ゆい"じゃなくお"ゆう"なんですよね。今幎も粟䞀杯魔法少女がんばりたヌす」


「 あっこんな所に絆創膏が たた怪我しちゃったのです 」

「えあっあっほんずだえぞぞ、あヌ、なんかすみたせヌん 」

「うヌん 元気さんなのは嬉しいのですばんそうこう、わんちゃんずうさちゃん、どっちがいいですかぁ」

「あヌ 無地で」


そんな䌚話をふんふんず聞いおいた黒色の郚員も呚りの芖線を察し、キョロキョロず芋回した埌自身の眮かれおいる状況を自芚する。


あっあたしかよヌし匵り切っお頑匵っちゃおうかなぁ〜

わ〜、匵り切っおたすなぁ

ふふっ、最初が肝心だからねた、幎目だけど


䜳子ず軜く話すず黒い少女は郚員の方に向き盎り、堂々した様子で腰に手をあおにこやかに自己玹介を始める。


「あたしは剣城絹、きぬちゃんっお呌んでいいよ〜。目指すは最匷こずよろ」


「剣城先茩、今日もきらきらでたぶしいなぁ」

「えヌそう どう匷そう」

「えんヌ、たぁたぁっすかねぇ〜。た、先茩っおばゲヌムだったらヒロむン枠なんでね」

「えヌどうなの〜」


䜳子の肩をゆるゆるず揺さぶり぀぀もにこにこずじゃれおいる絹は猫のようで、䜳子も猫を愛でるようにじゃれ合いに興じおいる。


絹の自己玹介が終わり玲優はちらりず暪を芋る、皆の自己玹介を聞きながら空いたカップに玅茶を泚ぐ忙しない青色の少女は玲優の芖線で自分の番が回っおきたこずに気づく。


あらあらたぁたぁ、もう私の番ですか皆さんのお話をもっず聞きたいずころですが 順番ですものね

みなさんもあっきヌせんぱいのお話しが聞きたいず思うのです、れゆもその䞭の䞀人なのです

うふふ、そう蚀っおいただけおうれしいですわ


「うふふ、私 朝倉暁、今幎も魔法少女ちゃんのために頑匵りたすね‪✿」


これで皆さんにしお頂けたしたね。うふふ、今幎も"怪我なく""無茶せず"郚掻動をしおいただけたらず思いたす

怪我ず無茶を匷調した所で由里銙ず絹が気たずそうにしおいる。圌女たちは前線に立぀こずが倚い故に心圓たりが倚いようだ。


玲優は2人を2人のおかげでい぀も助かっおいるのです〜ず励たしおいるず結が携垯を芋ながら呟く。


"商店街に奇劙な巚倧生物確認"...ですっお〜


結の呟きに緊匵感が走る。い぀も以䞊に目぀きが鋭くなる者や、い぀もの朗らかな笑顔から䞀転し匕き締たる者、䞡手でブロヌチをきゅっず握る者。緊匵が走る空気を砎ったのは䜳子だ。


こんな小さな板でそんなこずもわかるなんお...䟿利な䞖の䞭ですなぁ

うふふ、そうですねぇ...䟿利なのも悩みどころですわね。今日はみなさんで和やかに終われたら良かったのですが


暁の蚀葉で皆が倖に出る甚意を敎え始める。

今日は早く垰れるず思ったんですけどね〜

あたしは早く終わらせお垰っおゲヌムかな

ほヌんずに仕事熱心だなぁ いい事ないのにヌ

はわ〜 今回もがんばるのです...

今日も気を匕き締めお参りたしょう、特に前3人


垰宅時間に憂鬱さを感じながら、手を埌頭郚にたわし頭の重さを手で支える結。

スクヌルバッグをリュックのように持ちながら錻歌亀じりに倜の予定を話す絹。

シ゚ルに感心しおいるのか呆れおいるのか、い぀もよりも䜎いトヌンで足を匕きずりながら歩き出す䜳子。

3人の様子ずは打っお代わり、䞡手を掲げ拳を䜜り、むんず気合を入れる玲優。

結・絹・䜳子を泚意しながらキビキビず埌茩たちを埌ろから急かす由里銙。


順番に郚宀を埌にし、最埌に残った暁が代々曞き残されおいる郚掻のマル秘ノヌトを抱えお郚宀の戞締りをする。


...今幎で最埌、ですね。


ぜ぀りず誰に察しお発したわけでも、誰が拟うわけでもない独り蚀を残しお郚宀の鍵を閉める。次に響くのは、金属が䜜甚し合う音だけだった。


🖀


あなたは優秀かもしれないし、そうじゃないかもしれない。普通かもしれないし、特異かもしれない。


あなたがどんな人であろうず、普通の人ずはかけ離れた秘密がある。


あなたには匷い意思がある。

守りたい、壊したい、䜜り盎したい、やり盎したい。


あなたはあなたの䞖界のために魔法少女になった。

あなたあなたの䞖界のために魔法少女同士で争う。

あなただけの䞖界を叶えるために。


あなたは䞖界を揺るがす『魔法少女』だ。


♡♡♡

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