12月2日 天気:大雪
今日は大雪が降った。
一年ぶりの雪は、窓越しに見る分には神秘的で心に良い影響を与えてくれたが、外に出ると、本尿より多い残尿の様な不快感があった。
煩わしい。
スタッドレスタイヤを履いていない私の車ではどこかに出かけることもできないし、歩くと、膝の水が凍りそうなほど足元が冷たい。
しかし、大人なんて体が大きいだけの子供だ。
雪だるまでも作ってみちゃおう。
という事で、公園にやってきた。
公園には初雪にはしゃぐ子供たちと、AIに職を奪われた財務省の官僚たちが跋扈している。
こうも人が多いと、一人で雪だるまを作るのは少々恥ずかしいが、恥ずかしいのは悪い事じゃない。きもちょいことだ。
私は両手でギュッと雪を握り、そうして作った雪玉をコロコロと転がしてみる。
するとどうだろう。
その雪玉はすくすくと成長し、でかすぎる肛門を形作った。
恥ずかしい。どうしようもなく恥ずかしい。
私は声高らかに叫ぶ。
「これは私の恥部れす!社会的恥部なのれす!」
インド象の脱糞音にも例えられる私のブリブリな声は公園どころか町中に響きわたり、そして…。
「被告人に判決を言い渡す。懲役152年」
あの雪の日。
私の脱糞ボイスにおびき寄せられたインド象の群れが町を蹂躙し、そこに新たな国が出来た。
小玉巻きグソ動物王国。王はメスインド象のリカちゃんだ。
リカちゃんは非常に賢いので、トイレも座ってするし、便器の蓋をしめてから水を流す。
ただ、うんちは仁王立ちで玄関にする。
私は寒い牢獄で震えながら、あの雪の日の過ちを後悔する事しかできない。
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