恋愛に興味の無い僕が興味を持つまで
最上輪廻
第1話 プロローグ
滝本綾斗は恋愛に興味は無い。
有象無象に転がってるその想い。人によって違うのだろうがたどり着くとこは『君が好き』。テストの決められた回答のように。答えを丸写ししたかのように。みんな同じ答えにたどり着く。
まあ、恋愛相談されたらちゃんと受け答えはする。それだけ俺の事を信頼してくれてる証拠だしその信頼や想いに答えてあげたい。こう見えても昔は恋愛相談を良くされたものだ。
恋愛相談され数ヶ月後とかには「別れた」と泣きながら来ることも多い。そこで俺は思ってしまった。最初から悲しい気持ちになるくらいなら、親しい人が1人居なくなってしまうくらいなら、最初からそんな気持ちを持たなくてはいいのではと。なので恋愛に対してそこまでいい印象を受けないってとこだ。
「滝本綾斗君だよね?これから隣の席になる朝日奈ですよろしくね」
同じクラスの朝日奈瀬良と出会ってからこの考えは改めることになるのをこの時の俺はまだ知らなかった。
恋愛に興味の無い僕が興味を持つまで 最上輪廻 @SaijouRinne
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