第9話
からすは空飛ぶ白い袋を追いかけていった。
そこに、ひとり、ひと影が飛びだした。
あ!〝お岩に〟だ!
けれど、どうしたの?
〝お岩に〟が、白いぼうしをかぶっていない、
そんな〝お岩に〟が いつもより かぼそく見える。
そして気づいた、白い袋に見えたのは、ほんとうは、
〝お岩に〟の白いぼうしだったんだ。(ごみ袋ハット)
〝お岩に〟が、わてに気づいて、手を振る。
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