第8話
もうすぐ花と陶器の店が見える、
そういえば〝お岩に〟も、
あの店先に飾ってあるような苗を植えていたっけ。
〝のらねこ お岩を思いだすような、しごとがしたいんだよ〟
苗を植えながら、〝お岩に〟が つぶやいていた。
その〝お岩に〟も、もう いないのだから。
からすから にげていると、
ひゅうっ、と、風が強く吹いて、白い袋が飛んでった。
♩
白い袋
吹きつける風に ふいに取られ
手のうち すりぬけていく
すこし おしいけど
その光景は
雨あがりに 晴れが見えるように 胸のすく‥
いつかは晴れがでる、
きょう こんな日がくることを、
想像していただろうか?
歩く道は暗がりと思っていたが、
ふと上を見たら、意外にも光がさしていた、
そういうことに気がつく日がくることを‥
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