不格好なカナリアたちへ

kioka

もしも

もしもあの日、「一緒に行く」と言っていたら、違う今日が来たかもしれない。


もしもあの日、「ふざけんな!」って怒っていたら、君は隣にいたかもしれない。


降り積もる真っ白な仮定。

マジックで書きなぐっても、パソコンの画面を文字で埋めつくしても、ただ透明になる。妄想だから。


血のついたユニフォームはもう捨てたよ。

ヘルメットも臭いがキツくてダメだった。

ずっと取っておこうと思ったけれど、1年経つ頃には、別のものに変わってた。


もういないんだよね。

わかりたくなかった。

時の流れは冗舌だった。


手のひらいっぱいにあった砂は、指の間からこぼれて消える。

君の存在のかけらも、いつしか空中に溶け込んで見えなくなった。



もしも君が生きていたなら、今の私を見てどう思うだろう。


もしも歳をとった君を見たら、どんな感想を抱くのだろう。


すべては時の流れが教えてくれる。

痛みも悲しみも怒りも喜びも、

この先の私を生かす糧になるのだと。




・・・・・・・・・・・・・



記念すべき初投稿です。エピソード画面の書体が明朝なのに萌えてます。


こちらでは、ボカロのために作っている歌詞をアップしていきます。

なお作詞は自分、作曲・歌はSunoAIにお願いし、SunoAIでアルバム作っています。

好みの方がいたら以下のリンクから聞いてもらえると嬉しいです。現時点で16曲収めていますが着々増加中。


https://suno.com/playlist/403493ec-0a04-4231-b7c7-e5af792db846


カクヨムでは毎週月曜日に更新予定。レビューいただけたら嬉しいです。

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不格好なカナリアたちへ kioka @kioka-kiokavok

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