90歳痴漢マニア

@shun0491

第1話

「早く痴漢をしろ」彼の脳裏が、身体を罵倒した。

彼は半年ほど前に、90代男性を性的暴行をした罪で4年の執行猶予を過ごしていた。その時、彼は反省した、これから本気で更生しようとしていた。彼の両親はそれでも「ぼくの将来を信じてくれ」という言葉を信じて、何度も涙を流した。


しかしそんな過去も過去である。現在彼は「犯せ」と頭に指令された深夜2時47分。「やはり、やるしかない。」彼は決意した。前回と同様webでのマップで近くの老人ホームと検索した。近年、少子高齢化による需要は増え、老人ホームが近所にも2件ほどヒットした。その結果をしばらく彼は見つめ、ニヤリとした表情を浮かべた。


9月12日深夜3時 

彼の脳が彼に青い信号を送った。そして彼はその途端である。どこまでも走れると思った。そしてである。着いた時、目的とする人が座っていたのだ。

彼は痴漢では済まされないことをした。

数時間後、彼は捕まった。だが彼は「ああ幸せだった」と語った。


「趣味」を在るものから見つけるでなく、彼は「創造」したのである。

頃来ぐらいだろうか、晩年「君たちはどう生きるか」彼はそう一言し、原因不明の発作で世を去った。

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