第21話 常連ドワーフさんに試食を頼む

「移動がちょっとだけ難しいんだ」

「遠いってこと?関所みたいのがあるとか?」

「解りにくいだろうが聞いてくれ。

各街のファーストタウンから移動できる【始まりの地】ってのがある

そこからセフィ大陸行か、ロゥト大陸行かを選ぶ」

「うんうん」

「セフィ大陸を選んだら、次に街を選ぶ。

 ・フレスティア

 ・マリンティア

 ・マインティア

 ロゥト大陸を選んだら、

 ・プレンティア

 ・マウンティア

 ・レイクティア

  そしたら各街のファーストタウンに入れる」

なんとなくは解った。


「○○ティアが大領の街で、○○タウンが傘下の領で町ってとこだ」

「あー、理解できた。おっちゃんありがとう」


「せっかくだからお礼させて欲しいんだけど。いいかな?」

「旨いもんか酒なら喜んでガハハハッ」

ちょっとだけ待ってて と厨房に入っていく。



すみません、僕のテーブルにオークカツ3枚とポテト2つ、から揚げ2つお願いします。

あと、サービス塩胡椒を2つと缶ビール3本もよろしく。


「お待たせ。オーダーしてきました」




「ご注文の品です」

届いた品の中からオークカツとポテトを1皿づつ避けとく。


から揚げは、僕が出してるのと同じものをここの人たちに作ってもらいました。

ポテトは形が違いますが、似たようなものです。

形状の差で出る食感の違いも楽しんでください。


んで、この大きくて平べったいのは最後に」


まずはから揚げからどうぞ。

んぐんぐ「旨々」

「こっちもどうぞ」 プシッ

グビグビ「ぷはぁ~。旨い。あんちゃんのとそんなに変わらん」


「ポテトは塩味が足りければこちらを付けてください」

「細いのは外カリカリで中ホクホクだったけど、こっちの方が、よりホクホク感が強いな。

それにこの皮がいいアクセントになってる。おーーーー、塩を付けるとビールが欲しくなるぜ」

プシッ 「どうぞ」

グビグビ「ぷはぁ~」


「お待たせしました、新作のオークカツです」

「オークカツ? オークってんだから、あのオークだよな?カツって何だよカツって?」

「説明はあと、まずは一口」

あんちゃんのお勧めだから、不味いことは無いとは思うんだが......」

「大丈夫、保証します」


「あむっ、んぐんぐ。なんじゃこりゃ

から揚げよりもザクザクしてて、オークの肉汁か?すんげー出てくる。

無茶苦茶うめー」

「でしょ♪」


ドワーフさんの反応を見て、客席からどんどんとオーダーが入っていく。

この喧噪の中なら、あんまり目立たないだろうと、小皿にケチャップとマヨを出す。


避けといたポテトを出し、「これにディップしつけて食べてみてください」

「こっ」

「しっ」 と口を押える


「これは未発表の調味料です。

ゆくゆくは提供できるようにしたいと思ってます。

まだ内緒にしといてください。

ギルマスも知らないんだからw」

「わしだけ?」

「そうです」


「周囲に見つからないように食べちゃってください」

んぐんぐ

グビグビ「ぷはぁ~。旨かった」


「ではとどめです」


避けといたオークカツにソースを少量かけて渡す。

「この黒いのは?」

ソースって言って、秘伝中の秘伝です♪

「かっ、覚悟してしょくさせてもらおう」


かっ、と目を見開き「ごっ」

「しっ」 と口を押える

「すまん。やらかすところだった。

それにしてもコレはすごいな。パンと一緒にしても旨そうだ」

「ソレを付けてからパンの間に挟むだけで、日持ちはしないけど携行食にできますよ」



しばらく歓談したあと、次の訪店には間が空くだろうと伝えて店を出る


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ここで一旦、第一章扱いのセフィ大陸編1は終わりです

閑話を挟んで第二章が始められたらいいな♪

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