朝4時の決闘
日が昇り始めるこの時間。俺は窓から外を見る。窓とタンスの段差に肘をかけて外を見る。少し冷たい朝の雰囲気といつもと変わらない景色。なんと素晴らしいのか、本当にこの家にきて良かった。
「なーにしてんの?」
ちびっこが聞いてきた
「外見てるだけだよ」
「楽しいよね、ところでそこどいて欲しいなー!僕も外見たーい」
「おまえは昼間ずっと見てるんだからいいだろ。ちょっと待ってろよ」
「えー年下に譲ってよぉー」
「やだって言ってんだろっ!おい、やんのかぁ?やんのかぁ?」
「やるゥゥゥー!んにゃんにゃんにゃにゃ!」
「にゃにゃにゃっぁぁぁ!」
左、左、右。次々と俺のパンチがあいつの顔にあたる。あいつのパンチもあたる。くっそっ、爪たてるのはずるいだろ。
「シャーーーーッ!」
「シューーーーッ!」
「おいおい、やってんなよ!まったく朝からなにしてんだよ。」
2人してタンスから降りてダッシュで逃げた。
今のは誰かって?我らの飼い主だよ。我らの声で起きてしまったらしい、なんとも悪いことをしてしまった。まぁ今日も変わらない日が始まるのだろう。
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