世に認められたウサギ
天川裕司
世に認められたウサギ
タイトル:世に認められたウサギ
世の中に、認められたウサギが居た。
このウサギはいろんな発明をして、
いろんな経験をして、メディアに乗り
そのメディアから引っ張りだこになって
有名になったのだ。
そしてこのウサギからいろんな名言が生まれた。
この名言を世界の人が囃し立て、
そこに新たにこの言葉を知った人々も居り、
相乗効果をもって益々ウサギの名声は上がる。
一度このウサギの事をよく知って居た者たちも
そこで改めてウサギの事を再絶賛した。
【ウサギの名言の数々】
「早く走れば、見失うものがある」
「月を見る前に太陽を見ろ。その真実に気づくだろう」
「世界で1番進化していない者が、進化とは何たるかをよく知っている者である」
「世界に出遅れて最遅にある者が、離を以て、その先々をよく見据えて居る」
「風の静けさを知る時、人は自然の中に真理を見つける。自然との対話とは、静けさから生まれるものだ」
「壁を見れば誰でも行き止まりを知る。しかしその壁を造ったのが誰なのかを知れば、その先に道を見つけることがある」
「成功とは努力の積み重ね。しかしその努力のひとつひとつに成功がある」
「遅く進めばその分、生活を長く味わえる」
「遅く進めばその分、生活から得られる喜怒哀楽を充分に知り、それから学び生産できるものが増えるのである」
「遅く進めばその分、あの月もゆっくり見られる」
「成長が遅いと言う事は無い。誰でも自分に見合った成長を、その時々に適って、神様から与えられて居るからだ」
「早いと言うのは必ずしも良い事にはない。早ければ、失敗するのも早いのである」
「人がどれだけ進化を早めても、自然は同じスピードで進んでる」
「速さと美徳は正比例しないものだ。よからぬことを隠す速さも含まれるから」
「1つの事を早く終えれば、2つ目の事に早く取り掛かれる。その行動を正義に生かしたいものである」
他にもたくさんあるが、
これらの言葉が全てウサギの口から生まれた…
とほとんどの人が知って居た。
だが、これらの言葉を先に言ったのは亀だった。
亀は物陰に住むのが好みで、
人の世に出なかったから、
これらの言葉が亀の口から出た
と知る者はごく限られたのだ。
「本当にこの言葉を先に言ったのは亀だったんだよ」
こんな言葉がSNSを通しメディアに載ってたが、
それを信じる者もごく限られ、
また半信半疑で居る者が多かった。
これを知って、また亀の口から何か出たようだ。
ウサギがあとから追い駆けて来る。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=TfqoaUbOcbI
世に認められたウサギ 天川裕司 @tenkawayuji
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます