「ぷれいやー」がいなくなった世界を闊歩したい

神々の残影

遥か昔、この世界には「ぷれいやー」と呼ばれる神々がいた。

彼らは突如として天より降り立ち、奇跡とも呼べる力で世界を支配した。彼らの指先ひとつで大地が裂け、海がせき止められ、命が創られ、また消されていった。

しかし、彼らは永遠の存在ではなかった。

ある時、「ぷれいやー」は一斉に消え去り、跡形もなく姿を隠した。理由は誰にも分からない。ただ、その後に残されたのは歪な均衡を保つ世界だった。

彼らの支配から解き放たれた人々は、かつて神々が築き上げた文明の残骸を頼りに独自の生活を築こうとしたが、神々の奇跡的な技術と力を再現することは叶わなかった。

彼らの遺した「遺物」と「法則」――それらは時として祝福となり、また呪いともなる。

世界は次第に崩れ始める。

自然は荒廃し、人と人との争いが激化し、秩序を保っていた「ぷれいやー」の存在がいかに大きかったかを誰もが痛感した。だが、戻る術はない。

そんな世界に、ひとつの伝承が生まれた。

「ぷれいやー」の力を受け継ぐ者が現れれば、世界は再び救われる――。

それが希望であるのか、それともさらなる破滅の予兆であるのか、誰も知らない。

ただ、運命の歯車はゆっくりと回り始める。

そして今、物語は幕を開ける。

かつて「ぷれいやー」の支配下にあったこの世界で、新たな運命を紡ぐ者たちの姿が見え隠れしていた――。