第2話、好きな世界に転生したから好きな様に
そんな事で僕は見事に国外追放とされてしまった。
追放されてしまった事に関してはシナリオ通りなので諦めてここでこの世界の事を思い出してみよう、この世界はゲームにもなっておりそのゲーム性がとても評価が高く人気である。
その理由はアビリティとスキルであった。
アビリティは経験を積むほどにレベルが上がって行き高度な技術が必要な作業やミスが減っていく仕組みである。
例えば料理のアビリティだと料理が成功するたびに経験値が手に入りアビリティのレベルが上がっていくものだ。
逆にスキルはそんな事はほとんどない一部は熟練度みたいなやつはあるが基本的にはないと思って良いだろう。
そしてスキルの習得の数には個人差があり5個しか覚えらない人もいれば20個ぐらい覚えられる人がいるのだ。
まあ、これは一種の才能であるがアビリティの数には限界はないので頑張れば桁違いのやつを覚えられるが時間には限りがあるのでそこは何とかするしかないけど。
ここで話を戻すことにしよう、僕のアビリティとかスキルはこの様になっている。ついでに年齢も書いて情報を整理しよう。
アクダ 年齢14
スキル
ファイアーランス(ランクC5)
グレネードヒール(ランクD9)
ファイアーメテオ(ランクD8)
チャーム(ランクC2)
ヘルズコントロール(ランクB8)
テイム(ランクC9)
アビリティ
鍛冶LEVEL、1
炎の加護LEVEL、24
釣りLEVEL、1
魔術師の才覚LEVEL、3
鍵開けLEVEL、1
調合LEVEL、1
まあ、こんな感じになっているけどこの世界だとこれはそれなりに優秀であり普通の貴族なら文句もないのであろうけど戦った相手がこの世界の主人公とそのヒロインたちであるから負けても無理もない。
それとスキルのランクはD<C<B<A<Sとなっている。
それ以外には数字があり数字の大きさが小さいほど強くなっていく。そして使えば使うほどにレベルアップして行き数字が小さくなるのだ。1より下はなくその場合はランクが上がる仕組みだ。
それにこちらの本体のLEVELは・・・4だしね、確かに僕は序盤の敵であり序章のボスだから弱くても無理はないけど。
ともかくどれだけスキルが覚えられるか分からないけど1つだけ言えることがかる・・・ヘルズコントロールだけはすぐに忘れたい。
だってこれは他の人を意のままに操る事ができる凶悪なスキルであるけどこんなの悪党過ぎるから忘れたい!
少なくても他の魔法とか能力上昇するスキルを獲得したいからすぐにでも忘れさせたいです。
でもスキルを忘れさせるにはスキルの習得を限界まで増やして上書きする必要があるので当分の間は忘れる事はできないだろうな。
そもそもスキルの書を手に入れないと何も始まらないからそれを手に入れるにはまずは武器とか防具とかほしいよな。
そうなるとスキルの書や武器、防具など一度に手に入れるにはダンジョンに潜るしかないよな。
けれどもダンジョンだってレベルがあるからそんなに高いレベルだと危険だからな僕と同じぐらいのレベルのダンジョンがあれば良いけどなと思いながら行く宛もない旅をしていた。
家もないし帰る場所もなくただ思いのままに歩いていた。
ゲームをやっていればマップぐらい分かるだろと言うかもしれないけど実はこのゲーム、ストーリーは同じなのにマップはなんとランダン性なのである。
なので攻略サイトも固定のダンジョンとか特定のイベントしか解説できなくてサイトを見てもあんまり役に立つことはなかったけどその代わりに自分で見つけた時の感動は今でもしっかりと覚えている。
そうゲームとしては良かったけどいざ現実になると全くも知識が役に立つことはないのだ。
それは冒険の楽しみが減らないから良いのか危険なことが回避が難しくなるから不幸なのかは場合によるな。
ともかく手頃なダンジョンがあれば良いなと考えているとランダムダンジョンらしい物を発見したのである。
すぐにダンジョンの入り口にある立て札を見たのである。どうやらこのダンジョンのレベルは2らしいのでまさに僕にもってこいと言えるダンジョンであった。
レベル2のダンジョンだから別に良い物は殆どないけど今の僕は何もないので何でも良いからと思いで僕はそのダンジョンに足を踏み入れた。
ダンジョンの中に入ると雰囲気が変わりダンジョンの中はまるで火山にいるような感じになっていた。
なるほど火山系ダンジョンだったのか、これはいきなり当たりを引いたなと内心で喜んでいた。
他にも草原、森、海、山、墓地、塔などいろんな形のダンジョンがあるのだけど僕は火山系のダンジョンが一番来てほしかったので助かっていた。
その理由は色々とあるが一番の理由は単純に後略しやすいからである。
普通に遊んでいると別に大した差はないけど実はアビリティにある炎の加護がかなり重要なのだ。
この炎の加護は炎系の攻撃力と守備力を上げてくれるとても有能なアビリティでこの属性の加護があるのとないのではダンジョン攻略が全然違うと言われるほど。
なので炎系ばかりいるこの火山系ダンジョンは装備がなくても何とかなりそうなダンジョンなのである。
そう・・・序盤のボスなだけに決定的な弱点があるのだ。それは・・・魔防がとにかく低いのだ。
この世界の最弱の魔物であるネズミみたいな魔物、マウドの魔防が15に対して現在の僕の魔防は・・・・8であります。
ついでに普通の町に住んでいる人間は魔防は20ほどあります。
ダントツに弱すぎ!!最弱の魔物よりも魔防が低って、明らかにおかしいでしょう!?ついでにステータスはこんな感じになっている。
アクダ レベル4 体力168
魔力51 精神57
力110 守備力57 知力115 魔防8
速さ105 運53 魅力63
・・・うん、魔防以外は平均以上だよしかもレベルが4の割には力と知力がかなり高いからエリートと呼べるかもしれない・・・魔防以外は・・・魔防が弱すぎ、これは普通の魔物の魔法でも大ダメージになる程に!!
だからこそ序盤のボスとして登場したのだと思うけどね。そう考えながら僕はダンジョンの中を進むのだった。
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