第6話:どんどんエスカレートし行く姫。

で、俺は魔が差して姫とチューしてしまった。

ゾクゾクして身体中鳥肌が立った。

媚薬でも口移しされたような甘った〜るい感覚・・・脳がボーッとして溶け

そう・・・。

ゾクゾクして身体中鳥肌が立った。

それだけで、俺の大砲が照準を合わせて弾を撃ちそうになった。


キスだけでこれか・・・エッチなんかしたら、どうなるんだ?

考えただけで恐ろしい。


「ほら・・・おっぱい触って?」


「もういい・・・それ以上来るな」


「チューしたんだから、おっぱいだって触れるでしょ」


「ダメだっちゅーの・・・おまえ、まだ17だろ?」

「これ以上お前の誘惑に負けてエッチなんかしたら青少年保護育成条例違反

とかってやつで俺は犯罪者になっちゃうんだよ」


「そんなこと誰にバカ正直に言うの?」

「誰にも言わなきゃ分かんないでしょツッキー・・・大丈夫だよ」


「そういうことじゃなくて・・・自分との問題、モラルの問題だよ」

「もう、おとなしく自分の部屋に帰れ」


「ふん・・やっぱり、つまんない男・・・」

「ああ、ムラムラする」

「言っとくけど絶対エッチしてくれるまで私、諦めないから・・・」


そう言って姫は、しぶしぶ自分の部屋に帰って行った。


一度そう言うと姫はなにがあっても、あきらめない・・・そう言う女だ。


俺は、その気になんかならない、なんて自分に言い聞かせていたが

下半身は、もうはちきれそうになっていた。


俺だって男だし・・・思春期&発情期真っ只中だし・・・頭の中はエロで

渦巻いてる・・・でも、でも姫とは一戦は越えられない。

やっちゃっても何も変わんないかもしれないけど姫には手をを出す

勇気が出ない。


満月の夜は、なんとか姫から逃げ切るけど、それもいつまで耐えられるか

自信がないって言うか満月が来るたびに決心が鈍っていく。


姫がエロくなるのは満月の夜だけ・・・

でも満月が来るたび姫のエロが、どんどんエスカレートして行ってる。


でも、次の日になると、めちゃ態度が冷たい・・・昨夜の俺に対する誘惑は

なんだったんだって思うくらい人格がまるで変わる。


「昨夜、俺に迫ってきただろう?」って言っても


「アホか・・・そんなことするか、キモい」


って言われる。

満月の夜のことは姫の記憶から飛んでるんだろう。


せめて姫が18だったらよかったのにって思うわけで俺は少なくともあと半年は、

姫の誘惑から逃れ続けないといけないんだ。


でも、それも限界があるかも。

姫は今はおねだりみたいにエッチしようって迫ってくるけど拒否ってばっかだと、

そのうち襲ってくるかもしれない。


最初は姫のことをバカにしてた、力では男の俺に勝てるわけないって・・・。

だけど今はたぶん力でも姫に負けるだろう。

そうなると姫に抵抗しても勝てないかもしれない。


俺は姫に押さえつけられて身動きできないまま無理やり乗っかってこられるのか?

気持ちは抵抗しても下半身は姫のエロい体の誘惑に勝てそうもない。

そうなったらほんと情けないつうかホラーだ・・・恐怖だ。


万がいち姫とそうなっても姫の言う通り誰にも言わなきゃ分からないんだ

けど・・・黙ってりゃ何してもいいってもんじゃない。


俺って意外と真面目なんだなってことに気づかされる。


ま、とりあえず次の満月までは一息つけそうだけど・・・でも情けない・・・

俺は、なんでこんなに姫に怯えなきゃならないんだ。


仮にとは言え俺は姫の彼氏だぞ・・・もっと自信持てよな、俺。


つづく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る