24 意識外からの攻撃に気をつけろ

廃墟の中での戦闘が終わり、静寂が支配する空間の中。


周りに響く音が消えて、静けさだけが広がった。


だが、そんな安心感を許す間もなく、戦闘が与えた疲労が身体にのしかかる。

呼吸が荒くなり、筋肉が鈍く感じる。

だが、俺の心は冷静だった。戦いが終わったとはいえ、この土地にはまだ次の敵が待っている。


「次に備えるか…」俺は霊刃を収め、少しずつ力を取り戻すべく歩き出した。


「奴の死で、この土地は一時的に穏やかになるだろうが、魔物が完全に消えることはない。これからも次々と現れるだろう」

俺は再び歩みを進め、廃墟を抜けて町へ向かう。



町に到着すると、すぐに道具屋に立ち寄ることにした。

無駄な戦いを避けるため、あらかじめ準備を整えるのが賢明だ。


店の中に入ると、店主が話しかけてきた。


「戦闘に使えるアイテムを探している。」

俺は軽く答え、店内を見渡した。


「良いのを取り揃えている。試してみては?」店主は棚からいくつかのアイテムを取り出し、俺に見せてきた。


その中でも目を引いたのは、特殊な魔法を封じ込めた巻物と、冷気を無効化するポーションだった。

どちらも戦闘において非常に役立つだろう。


俺は巻物とポーションを購入し、支払いを済ませる。


「ありがとうございます」店主は微笑みながら見送ってくれた。


町を後にして、俺は次の目的地に向かうために再び歩き出した。


だが、その途中、再び神威の声が響いた。

「意識外からの攻撃に気をつけろ。お主がどれだけ強くなったとしても、不意打ちも奇襲もあるからな」


神威の言葉に、俺は少し緊張感を覚えた。

「意識外からの攻撃…確かに……」



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