第8話
期末テストが終わり、訂正に追われる毎日をすごしている。憂鬱であるそんなとき
「今日、転入生が来るらしいよ!」
「しかも、美人とか!」
このような情報が入ってきたわけだが、別に美人に反応したわけじゃない。興味もないし。
「このクラスだってさ!」
ま、まじで!それは…ぜひお話したい!
その子は、情報通りクラスへやって来た。茶髪で、メガネでどこか気品があり、美しい!
「
へぇーかわいいなぁ。エクレア的なかわいい名前だし。彼氏とかいるのかな?
授業が終わって、昼食の時間になった。
「あなた、クラスのみんなに人気ですね」
「そう?」
高原くんに話しかけてるしー!羨ましい。
「よかったら、私と一緒にご飯食べませんか?」
「えぇ!?」
思わず声が出てしまった。注目される。
「足助なんなの?」
「足助より高原くんと話したいんだよね?」
「そうです」
がーん。
「いいよ、みんなで食う?」
「まじで、俺たちも?」
「私もー!」
高原くんの一言で、みんなが机へとわんさか集まる。あーあ、はずされたよ。雨飾さん人気だなぁ。いや、高原くんが人気だからか?
ぼーっと、1人食事してると
「あれ?高原は?」
「雨飾さんもいない?」
「高原と2人になりたかったのか?」
「雨飾さんやる~」
あの2人、どこへ?…もしや屋上じゃないか?たまに高原くんが行ってるし。すぐさま屋上へ行くと、2人がいた。どうやら、彼らもついさっき到着したようだ。
「高原くん、いた」
「あれ、足助くん?なに?」
「い、いや?どこいったのかな?って思ってね?」
「あの、高原くん。私、モデルなんです」
雨飾さんが無視して話し始めた。
「ん?」
「ジャムさんに聞いてて…それで、お話したくて。あ、でもまだ始めたばかりだからみんなに知られたくなくて」
「へぇ」
高原くんには知られていいのかい!そんで、俺は空気?
「ジャムさんって高原くんの彼女なんでしょ?すごく忙しそうだけど、本当に付き合ってるの?」
「…ほっといてくれる?」
なんて辛い質問なんだ。高原くんはそのまま立ち去ってしまった。
「ところで、あなたは高原くんの友達ですか?」
「え!えぇそうです」
残された俺、足助優は話しかけられたのであった!
「彼らのことをもっと知りたいんです。教えて、くれますか?」
ぎゅっと手を握られて、お願いされると…
「も、もちろん!ちなみに、僕は足助優です。お、覚えて、ね?」
断れるわけない!そして、惚れずにはいられない。
「次の授業始まりますね」
「え、はい」
今の聞いてた?かな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。