第1章 地獄
「いい加減にしてよ!貴方の顔なんか見たくないのよ!
どっかに行ってちょうだい!」
side???
また、この人は僕を殴る。
この人は気が済むまで殴ると夜の世界に消えていく。
でも今日は消えていかないみたいだ。
そして、今日はこの人だけじゃない。
この人の恋人も僕のことを殴る。
この人がいると暴力だけじゃない。ただの男の性処理に使われる。
この人はそれをみながら他の男と性行為をする。
何時間経っただろうか。
気がついたら3人ともいなくなってた。
もう夜が明ける。学校に行く時間がやってくる
end
校門前に生徒たちが屯っている。
その視線の先にはこの街の頂点に立つ、5人がいた
カワイイ系の服装に小柄な男の子 “チカ”
金髪でピアスをたくさん付けている“レツ”
フードを被った大男で女子の視線にびくついている“ミナ”
メガネをかけたインテリ男子“タスク”
そして、この街の頂点に立つ男。
漆黒の髪に漆黒の瞳“コア”
この5人がこの街の王だ
なまえは『Emperor』
「チカ、お菓子は教室に着いてからにしなさい。行儀が悪いですよ」
「タスクは真面目だよねぇ、でもねタスク。おれ、お腹空きすぎてここで倒れちゃいそうなの。だから、許して?」
「それはお前が寝坊したからだろ?」
「レツにド正論言われたぁ。コア、別に食べてもいいでしょ?」
「こんなことでいちいち俺に聞いてくるな、好きにしろ」
「やったぁ!」
「………!?」
「コアどうしたんだ?そんなに睨んで」
「あそこに立ってるあいつから一瞬だけ殺気のようなものを感じたから」
「あの人、確か俺と同じクラスだよぉ
確か…なまえはねぇ」
“テンリ”君だよ
side テンリ
僕の視線の先には5人組がいる。
この街の王達だ。
ちょっとそこにずっと居られると邪魔なんだよなぁ。
退いてくれないかな
ぼく通れないよ。
と、そんな願いを込めて見ていると、ふと目が合った。
5人組のトップであるKing Kingである“コア”が僕を観ている。
きっとこのときなんだろう、
世界が変わったのは。
end
『見つけた。』
そう、誰かか呟いた。
その声は静かに静かに散っていった。
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