2話 ミライとイマ2

あれから2日後、インナは1人孤立していた。あのおかしな話に耳を傾ける人なんていない。だけど、1人だけ少し興味を持っていた。

インナは図書館で、なにか読んでいた。同じクラスのルークは勇気を振り絞ってインナに話しかけた。


やあフィリップス、何を読んでるんだい?

ザ・シークレット。

ザ・シークレット? ロンダ・バーンの?

そう。君は何でここに?

いや俺も何か読もうかなって。その本ってたしかスピリチュアルの本だろ? まさかこの前の超能力の事、本気で?

人生とは神様の書く小説、ストーリーは神様にお任せをすれば良い。アイザック・シンガーの名言よ。


それが?


この世界の出来事は神様が書いた小説よ。超能力も神様からの贈りもの。私たちが気づいてないだけ、君にもある。私は目覚めたから分かるのよ。


え? それはどういうこと? 


君もバカにしてる??


いや、俺はこういうの興味ある。ついて来て、向こうで話そう。その事について。


2人は図書館を出た。別の場所へ向かっている。


どこまで行くの?


インナはルークに言う。


あの美術室だ。この時間は誰もいない。


美術室に着くと、2人はあの話をする。


超能力を信じる?


インナが言う。


ルークはどんな答えをするのだろうか。

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