第5話 19:02 【パグにハンターが!】
ハンターボックスから320m離れたところに、一人の逃走者の姿があった。パグだ。
パグも足は速くはないが、学校時代の筋トレの成果で、体重が重い。そして、筋トレを怠って、今ではただの中年男性になってしまった。体重は変わっていない。
「わん! 今日こそは絶対に逃走成功するぞ〜!」とパグは拳を突き上げた。
その声がこだまして、一人のハンターがパグを追い始めた。パグが何気なく振り向くと、ハンターはもうパグを捉えていた。
「くぅぅ〜ん!」
パグは本気で走り出した。汗がひどい。呼吸するほどに肺の奥が冷える。ゼーゼー、ゼーゼー、考えることをやめた。気がつけば、転んでいた。
パグ、確保。賞金12000円が、水の泡になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます