第3話 18:59
8人とカメラマン、5人のハンターが揃って、十九時を迎えようという公園。
空は夕暮れがかってきた。まだ冬ではないが、夏でもない季節。秋、というにはまだ暑い あの短い季節。
十八時五十五分。公演には観客が集まってきていた。この公演はアラバキ・ドーム五個分の広さを誇る。外側をぐるぐる回ると一周5・数キロと聞いたことがある。ウォーキングにちょうどいいかも?
テツはストレッチを終えて、観客たちに軽く会釈をした。歓声が上がる。ハトが同じことをすると、歓声が止んだ。
テツは横目でヒトを見やった。ヒトがお辞儀をしてカバンの中身を放り出すと、再び観客から笑い声があがった。
と同時に、公園のスピーカーから、ゲームマスターの声が響いた。
「十九時になりました、十九時になりました。ハンター放出、一分前……」
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