第20話 みらいへ

かおる、僕は今も友達に助けられているのだ。嬉しいことだよね。


僕の場合は交通事故という人災で大切な人の命を失ったのであったが、近年、東日本大震災や、九州北部豪雨、熊本地震等、天災があり僕は感じた人災と天災、共通するのはただ、大切な誰かを亡くすということであり、それもある日突然ということである。


悲しみの深さや障碍者となり生きる辛さは当事者にしかわからないことであり、何気なく人生を送っている人たちには分かるすべもありません。


しかしながら人災は平和な教育により変化させることができ、そして教育をより良い方向へと進めさせるために、今の時代には新しい時代の道具や環境、電子機器という、素晴らしいものが存在している。


生まれてくる子供たちはみな、本来同じスタートラインに立っているはずなのだが、なぜ格差や差別いじめその他、犯罪等様々な問題が、存在するのであろうか。これは、「日本」という国で生まれてきて、世界というものを知らないからであろうか。


今の日本に必要なのは「原点回帰」。子供に戻って共に学びあい、それを世界中の人々と共有し、助け合いの世界、学びあう世界、競争しあう世界、それが地球という子供のあるべき姿ではないだろうか。


僕はまだ生まれてから四十数年しか年をとっていないが、障碍者として生きている。


だからこそ子供たちに伝えてあげたい、より多くの人生という選択肢があることを。これからの日本のために、そして世界のために、どんな環境でも幸せな人生を送れるように、地球という子供の未来へとタイムマシンがない現在過去に戻ることを知っているのは大人だけである。


その一つが僕たち大人の経験してきたことを、子供たちに教えてあげること、すなわち「教育」である。それから自分自身も学びあい、うれしいことや悲しいこと、人としてのあらゆる感情を出していける世界の平和。翼の連鎖は大人から子供へ、こどもからまたこどもへ・・・・・・


それが平和の連鎖、そして未来へ人災は教育により変えていける。


僕の人生で、もし一人でも僕と同じような人生を送らせないようにできたら・・・・・!


「かおる、僕間違ってないよね、間違ったこと現在してないよね」


僕は、歩道橋の階段を降りていた。五分前、そろそろ、仕事の取引先の場所に向かったほうがいい時刻になった。僕は過去の自分と決別し、いつものように仕事の取引先の会社に向かった!!!!!




かおる、、53歳になっても、まだ僕は伝えているよ、


今の僕を褒めてくれるかな、突然の別れから30数年心の声で応援してくれて、いつもありがとう!!

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