応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 最終話への応援コメント

    文芸部へのご参加、ありがとうございます。
    「共感覚」というお題を、単なる詩的なレトリックに留めず、二人で感覚を分け合う「共々感覚」という美しい絆、そしてそれが失われる葛藤と魂の救済を描いた壮大なストーリーの核として昇華させた、息を呑むような傑作を深く没頭して拝読いたしました。

    ■ 全体を読んでの感想
    絵の具の選択に悩み「色彩センスが凡庸」という言葉に呪われていた美術部の野口美穂と、天才ピアニストの月城晴夏。二人が旧校舎の音楽室で出会い、「青が、響いた。」という鮮烈な一瞬から始まる感覚の共有描写が、とても瑞々しく、まるで本当に脳内に色彩が流れ込んでくるかのようでした。
    しかし、物語の後半で明かされる晴夏の日記のモノローグには、胸を鋭く抉られるような痛みを覚えました。音が色に見えなくなっていく恐怖、そして「感覚を分かち合えなくなったら、どうなるんだろう」という圧倒的な孤独。「ずるい 盗られた」という悲痛な叫び、そして「傷跡になれば、永遠にあなたは私を忘れないでしょ」と自らを追い詰めた晴夏の切実すぎる祈りに、深く涙いたしました。
    最後に、美穂が「色なんかより、心を見なきゃいけなかったんだ」と気づき、あえて脳裏に自動で湧き出す色を力づくでねじ伏せ、晴夏の遺した音楽を聴きながら、自らの「純粋な想像力」で再び絵筆を取る決意をするラスト。それは、お題である共感覚(=与えられた受動的な感覚)を超えて、真に二人の心が結びついた瞬間であり、凄まじいカタルシスと光に満ちた素晴らしい結末でした。

    ■ お題「共感覚表現」の活用について
    本作では、お題である「共感覚表現」が、二人の親密な日々と、物語の劇的なドラマ性を引き出すために極めて効果的に活用されています。

    ・【静かな日常に溶け合う感覚のブレンド】
    > 「シーツが擦れる音は、淡い虹色を描く。」
    > 「晴夏の吐息の音は、ペール・ミント of の輝きを放った。」
    > 「包丁が野菜をとんとんと切る音が、幸せなトイ・イエローを描く。」
    何気ない衣擦れの音やキッチンでの包丁の音が、二人の世界では美しいパレットの色となって優しく溶け合う描写。言葉では言い表せないほど特別で、甘やかで温かい二人の生活が、この極上の共感覚表現によって読者の五感にダイレクトに伝わってきます。

    ・【お題の枠を超え、感覚を「ねじ伏せる」ことで生まれる真の絆】
    > 「湧き出す色に頼らないわたしは、荒野へ放り出されたようだ。……けれど、晴夏の音楽が鳴っている。想像しろ。」
    物語の終盤、自動的に脳裏に浮かぶ共感覚の「色」を力づくでねじ伏せ、晴夏の「心(音楽)」を純粋に想像して描く美穂の姿に深く息を呑みました。共感覚の喪失をめぐる絶望から始まり、最後には「感覚に頼らない、自らの想像力による世界の再構築」へと着地する。このお題に対するメタ的でありながら極めて誠実なアプローチは、本作に唯一無二の芸術的な深みを与えています。

    ■ 最後に
    「あなたが聴いた色」というタイトルの本当の意味が、美穂のラストの決意に繋がった瞬間に美しく反転し、胸がいっぱいになりました。二人の不器用で、痛いほど純粋な創作と魂の交差を、ここまで精緻なディテールと圧倒的な熱量で描ききってくださった筆致に、心からの敬意を捧げます。
    また部室にて、あなたの紡ぐ、五感を激しく揺さぶる美しい物語に出会えるのを心より楽しみにしております。

    作者からの返信

    丁寧な感想、ありがとうございます。
    感覚に関する表現やエンディング、反転するタイトルに込めたものを深いところまで味わっていただけて大変嬉しいです。
    こちらこそ、また読んでいただけるのを楽しみにしております。


  • 編集済

    第3話への応援コメント

    企画参加ありがとうございます。

    美穂さんと晴夏さんが楽しそうなのが良いです。こちらまで楽しくなる。
    画も音楽も、文章で表すのが難しいと思いますが、両方やろうとしていて、素晴らしいです。
    文章がとても好きなので、☆をお贈りします。

    作者からの返信

    ありがとうございます!
    楽しんでいただけて嬉しく思います。


  • 編集済

    最終話への応援コメント

    ハッピーエンドに、いつのまにか慣れてしまった私には少し辛い終わり方。
    でも、彼女はこれからの二人を取り戻すために再び描き始めたのですね。

    共感覚という要素を物語に落とし込んだ時、必然的に周囲との孤立が持ち上がってしまいます。そこに友人という存在が現れ、それが再び孤独に向かっていくという流れは引き込まれるほど見事でした。……だからこそ、最後がちょっと辛かった💦 最期は笑顔の二人が見たかった、という願いが生まれてしまいます💦

    しかしながら、
    物語を書いている人は、これに似た感覚をいつも味わっているのではないかな、と思うところもあったりします。
    自分はこう思っていたのに、読者はぜんぜん違うことを思っていた。
    そんな事をコメントで頂いた時、多くの人はそこに怒ったり反論したりせずに取り繕って追従してしまうと思うんですよね、晴夏と同じように。

    沢山の作品を読んでいると、私も時々間違った解釈をして作者を傷つけたり不快にさせてしまったりすることもあります。
    そんな時どうすればいいのか……
    離れていってしまったフォロアーさんもいます。
    謝ってどうにかなることではないのですけど、それでも書くことを辞めてはいけないかな、というのが今の私の結論です。美穂のように強く心を持って、続けられるといいなと思っております。
    素敵な物語でした✨️

    作者からの返信

    返信大変遅くなりすみません!
    素敵なコメント、ありがとうございました。
    励みになります。

    確かに、この物語は創作という行為と通じるものがあるかもしれません。
    言葉をいただいて、はっとさせられました。

    私も、続けたいと思います。