第52話 育成したすぎてワロタ
爆弾を回収しに来たシドに手伝う事を申し出た聖騎士──ダリアンは天使と共にサークル型の爆弾を持ちながらシドを見ていた。
何万回も操縦を経験してきたような全くの澱みのない流麗なその動きを。
そこまでの経験を積むのは参戦した全ての戦場を生き残った歴戦の猛者であっても不可能。
ということはシドの動きは天性の才能によるものになる。
未だ出会ったことのない埒外の才に教会で最強と謳われる聖騎士の称号を持つダリアンは高揚した。
魔族が退き帰還の許された今、是非とも手解きをしたかった。
だが最強の聖騎士であるとなると教える者にはそれ相応の功績がなければ、戦争中の逼迫した今の状況では教える事が許されない。
教えるにも功績がいる。
『ありがとうございます。往復しないで済んで助かりました』
「む?」
どうしたものかと考えるが奸計を弄するタイプではないのですぐには出てこず、考えている間に手伝いが終わってしまった。
ここで離れると報告だったり、聖騎士候補の世話だったりでシドとコンタクトを取るのは難しくなる。
できればここで何か功績を作りたいのだが。
そう思っていると地面に粘液が落ちているのが見えた。
「ふむ」
これは工房で触手型のモンスター──テンタクルを実験に使う時によく目撃するものだ。
このモンスターは必ずと言っていいほど脱走する。
ダリアンはこれで一計を案じることにした。
───
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