決勝

第4話 決勝戦

 ハルが先着していた。ハルは紙を持っていた。「14:30 開始」

 今は14:29。テツはカメラを構えた。


——ピシュ!


 テツは眠った。


 起きたとき、自分は紙を手にしていた。


「勝者 テツ 0.6秒」


 テツは、自分は勝ったのだ——と思って、仰向けの姿勢をとった。なぜか、顔を歪ませて、テツは駅舎の屋根を見上げた。 


おしまい

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アラバキ写真撮影会! 沼津平成 @Numadu-StickmanNovel

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