第7話 オープニングで悩む
私の作品のオープニングはこんな感じです。
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6月1日 朝
通勤・通学で満員になった電車内、荒川巧は優先席にどっかと腰を下ろしていた。身長は180cm近く高校生には見えない、派手な金髪、首に巻かれた金色のネックレス。ヤンキーや不良の類いであるとすぐにわかる。
半袖シャツは第2ボタンまで開けられ、左腕に刃物で切りつけられたような大きな傷がある。近づきにくい雰囲気だ。
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かなり描写的に書きました。でもラノベだともっと勢いがありますよね。戦闘シーンとか。だから私の作品はスロースターターかなと思います。
たぶんこれは映画の影響が大きいのだと思います。どちらかと言うと映画って背景や主人公をしっかり描写してからお話が始まるので。
これは好みの問題じゃない気がするんですよね……私の書き方はオールドファッションで、最近のラノベはもっと勢いがあると思うんですよね。
けれど、けれど、私はこうやって始めたかった。
固定カメラで主人公を写して、その細部を見ていく……。まぁいずれは戦闘描写から始める日も来るかも知れませんね。
今回はプロット組んだときから、これで行くと決めていたので。
あとはカメラにも「我々」という主語を付けたかったんですよね。これは完全に村上春樹さんの影響ですが……。
「我々は蒸し暑い電車の中にいる」
みたいなやりたかったなぁ……。そうやって読者と一緒に巻き込みたかったですね。
みなさんオープニングはどうされていますか?
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