第4話 文体について悩む
文体……村上春樹さんが『職業としての小説家』のなかで、「自分の文体があればそれだけで食っていける」というようなことを言っていました。
私の書いているラノベでもそうなのでしょうか。冒頭にインパクトを出してバトルから始めたり、会話から始めたりする作品も多いですが、しっとりと始まる作品も多いですよね。つまり文体で読ませる。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の暁佳奈さんなんかは文体で読ませるところがありますよね。宝石のようにキラキラしていて、これは一生かかっても真似できないなと思います。
翻って私の文体はどうでしょう。
私の文体は村上春樹さんの『アフターダーク』に影響されて、書き写す練習などもしましたが、本家には敵いませんね。書いているうちに素がでちゃうんです。
それでも冒頭にはかなり時間をかけました。こんな文体です。一部抜粋します。
スカートの柄から巧と同じ高校だとわかった。いかにも気が弱そうなその女はグレーのレンズがはまった眼鏡をかけ、ヘッドホンをしていた。カラーレンズ入りの眼鏡は、ファッションにしてはどこかちぐはぐな印象を受ける。
描写的に書いています。他の箇所は……今は置いておきましょうw
この文章、読みやすいですかね? それとも退屈でしょうか。みなさんは文体についてどうお考えですか? 素のまま書いた方が自然でしょうか? それとも誰かの文体を模写されていますか?
もしよかったらお教え下さい。
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