第2話

わかば総合病院救命救急センターでは、

桐野優弦が交通事故の患者の処置をしている。

腹部を損傷しており、緊急手術が必要だった。

「このままオペ室へ運ぶぞ!」

優弦は患者と共にオペ室へ向かった。


「お疲れ様です」

患者は無事助かり、優弦は手術着のまま、救命救急センターのナースステーションに戻って来た。

「ありがとう」

優弦は看護師の淹れたコーヒーを飲んだ。

優弦は28歳になっていた。

北陽大学医学部を卒業後、わかば総合病院にて研修医を経て救命医となっていた。

そこへ1人の医師が入って来た。同じ救命医で先輩である。

「優弦、お疲れ」

「倉田先生、お疲れ様です」

優弦と倉田がコーヒーを飲んで、一息ついていると、救急車からの連絡が入った。

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