第4話

優弦はマンションに一人暮らしをしている。

高校の時からだから、もう5年になる。

優弦の父は桐野総合病院の院長である。

実の母は6歳の時に、病気で亡くなっている。それから7歳の時に父が再婚して、継母と兄と妹が出来た。

だが、継母と兄は優弦を疎み、父親は家を顧みなかったので、優弦は子供の頃から寂しい毎日を過ごしていた。

優しくしてくれたのは2歳年下の妹の瑠加だけだった。

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