第40話

「これは新田様いらっしゃいませ、本日はどのようなご要件で?新しい物件探されますか?」


「いえ、今日は契約を進めたくて来たのでお願いします」


「それはありがとうございます、それでは契約を進めたいと思いますのでこちらへどうぞ」


 案内に従って二人で契約について話を聞いて必要書類の確認をしていく。この契約では千鶴さんが契約者になり支払いを俺がしていく形になった。


「これで今日必要なことは終わりになります。あとは必要書類がそろったらまた来ていただいて正式な契約の締結とさせていただきます」


「ありがとうございます、ちなみに契約したらどのくらいで住めるようになりますか?」


「そうですねー契約したあと諸々やって早ければ2週間過ぎ位でいけるかと」


「分かりました。ありがとうございます、書類が揃い次第また来たいと思います」


「ありがとうございます、またのご来店お待ちしております」


 無事あらかたの契約も終わり一安心する。


「お疲れ様、必要書類で一緒に来てもらう時もあるけど後は私が進めるから安心しなさい」


「ありがとう千鶴さん、千鶴さんがいてくれたからこんなにスムーズに話がいったんだと思う。引っ越すまでまだまだあるけど2人を支えていけるように頑張るよ」


「頑張りなさいよ、でも無理はだめよ。困ったことがあったらいつでも言いなさい。私はいつだってあんたの味方なんだから、いえ違うわね3人の味方だからね」


 俺は千鶴さんの優しさに感謝しながら千鶴さんの言葉を胸に刻んだ。


「じゃ次は今度の休みに必要な新しい家具とかの下見に行かなきゃね。今の家具で大丈夫なやつもあれば新しいのも必要でしょう。それと明日私は一旦帰るから3人の生活に慣れなさいよ」


「それはそうだけど急じゃない?英梨さんやゆいちゃんもだいぶ懐いてる感じだけど」


「だからよ、3人の生活が4人の生活になったら意味ないでしょ。今ならまだ3人の生活リズムをすぐ戻せるだろうから。それに帰りはするけど引っ越しの用意もあるし、新居での生活も様子を見に来るから」


「その時はいつでも歓迎するよ、俺はもちろん英梨さんもゆいちゃんも」


「えーその時はお願いね、敬斗の料理楽しみにしているわ」


「来る日が分かればリクエストとかも聞くから、自分に連絡だけは頼むよ」


「そうね、まずはリクエストするなら和食でお願いしたいかな」


ここまで読んでくれてありがとうございます。もしこの作品を面白い、続きが気になると少しでも思われたらいいね、フォロー、☆などをいただけたら執筆のモチベーションになります。応援コメントなどもいただけたら必ずお返事しますのでこれからもお願いします。

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