第36話
授業も無事終わり、麻由里からのさらなる追求から逃げるために私は急いでゆいとの待ち合わせ場所に向かう。
「あっお姉ちゃんおかえり、思ったより早かったね。」
「うっうん色々あってね、それよりゆいは今日のお昼どうだった?」
私はゆいにお弁当の件を聞いてみる。私だって大変だったんだから、ゆいの方も。
「今日のお昼はねケー兄のお弁当大人気だったよ〜かわいいワンちゃんのおにぎりあっておかず交換したらやっぱりケー兄のおかずは最強だったよ。食べたお友達がまた食べたいって凄い勢いで迫ってきたんだから」
ゆいも同じ状況だったんだ、敬斗さんのこれからのお弁当大変なことになるの間違いないな〜
「……そうだったんだね、私も同じだったよ。さっそれじゃ帰ろうか、新しいおうちの候補見つかってたらいいね」
「そうだね〜すぐ見つかればいいけどそこはケー兄に頑張ってもらわないとね」
私とゆいは学校であったことを話しながら帰っていった。
「お帰りなさい、学校どうだった?敬斗はちょっと早いけどもう行っちゃったわ」
「ただいまです、そうなんですね。お弁当のお礼言いたかったな」
「寝る前には帰ってくるだろうから直接言ってあげて、やっぱり直接本人に言われた方が嬉しいだろうから」
「はい、直接言います。お礼とあと文句も」
「えっ文句ってなんかあったの?料理美味しかったんじゃなかったの?」
「はい、料理はとても美味しかったです……ですがそれが問題だったんです」
千鶴さんがゴクリと息を飲み込み次の言葉を待つ
「おかずを交換して食べた友達がおかずの美味しさに味の秘密を聞いてきたりまた食べたいって言ってきたりで大変だったんですよ。今まで私はおにぎりとちょっとしたおかず程度だったのに、それがお弁当になって激ウマになっていたら今後どうしたら?私にはあんなお弁当作れないのに」
「あらあらそれは大変ね、敬斗にはその責任ちゃんと取らせないといけないわね。そうだ、新しいお家だけど候補はいくつか見つかったから敬斗が帰ってきたら改めてお話しましょうね」
「えーもう候補とはいえ見つけたんですか?ちょっと早くないですか?」
「そんなことないわよとは言えないわね、まっでもこういうのはその時のビビビと来た感覚だから」
「楽しみです。どんなお家があるのか早く知りたいな」
「敬斗だけじゃ頼りないから私もしっかり吟味した部屋だから楽しみにしてていいわよ」
「千鶴さん、センス良さそうだから凄い期待しちゃいます」
「英梨ちゃんハードル上げてくるわねー。楽しみにしといてね」
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