汚れた子供たち

@Nanohana_Matcha

第1話 学校

キーンコーンカーンコーン

  大きな音でチャイムが鳴りひいびいた。

「今日の授業はここまでです。皆さん気をつけて帰ってください。さようなら〜」


       『さようなら』

 先生の挨拶と皆んなの挨拶で学校が終わる。


「はぁ〜やっと終わった今日も一緒に帰ろうぜ!」

「—うん」

       ミーンミーン

「しかし今日もかなり暑いなぁ」

「—そうだね。七月だし、なんたって今は一番暑い時間帯だからね。」

「そういえばさぁ、あの噂知ってる?」

「—なんの噂?」


なんでも最近この村では失踪事件が相次いでいるというものだった。しかも小学生ぐらいの子供だけが失踪しているらしい。それが神隠しなのか、はたまた誘拐なのかというような噂されているようだった。そして決まって居なくなる時間があるらしい、それも4:44分に忽然と姿を消してしまうらしい。


「—そんなのただの都市伝説だろ」

「そう思うだろ?最初はそう思ってたんだ、だけど隣のクラスメイトの奴が遊んでる最中にいなくなったらしいんだ。」

「だからさ俺たちでその都市伝説調べてみようぜ」

「—やだよ。第一なんでそんなこと…」

「なんだぁビビってんのかぁ?ぷぷ」

「お前にもそんなビビリな一面があるんだな」

「—そんなんじゃ」

「なら問題ないな!」

「—はぁ〜」

「じゃあいつもの公園でなぁ〜」


家へと帰り、思うところはあるが約束していた公園へと向かった。

そこにあいつの姿はまだなかった。

「—あいつまだ来てないのか」

いつもならかなり早く着いているあいつが遅いのが気になったが待つことにした。


「—はっ!今何時だ?」


いつのまにか寝てしまっていたらしい。気づくと周りはかなり薄暗く、村の全体放送がなっていてその放送は5時をしらせるものだった。


「—あいつこなかったのか?」


すると真後ろからしゃがれたお爺さんのような声が聞こえた。

「もう帰りなさい、最近ここら辺は物騒じゃから風邪をひかんうちに」


びっくりして振り返るととおじいさんだったが、かなり不気味で気持ちが悪くこの辺りで見たことのない人だった。あいつが来なかったことが頭によぎったが、かなり不気味に感じたので、返事もせず無言でその場を立ち去りすぐに家に帰った。


やけに不気味な姿だったので寝るまで頭から離れなかった。


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