第2話 科学者の声

  翔太は、科学者の声を聞いて急いで宇宙マスクを取り出した。それは、博士も知らなかった姿勢だった。


「えい!」


 空気イスのような姿勢のまま、時は来て、翔太は空中に投げ飛ばされた。




「ここは……?」


 目を開けた時、宇宙に漂っていた。翔太は泳ぐように体を動かしながら、自分がどこにいるのかを確かめようとした。


「地球まで何光年あるの……」


 かすかに、青く小さな星が見えた。翔太は走るような体勢をとった。しかし宇宙世界で転んだ。頭に血がのぼる。痛い、もう戻れない。翔太は力を抜いた。ベッドから転がり落ちるように、翔太の体はどこかの星へ転げ落ちた。

 

 そこは――黄色くて美しい星だった。

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