第16話
「合コン行ったのか……俺達ってものがありながら」
臨は真っ直ぐに菜奈の顔を見て言った。
「ああ、だってラジオでも合コンの話題リスナーから結構来るのよ。それで話のネタに」
「交際申し込まれたりしなかったか?」
臨は不安顔である。
「そんなすぐに交際申し込まれてもその気にならないよ。一目惚れってヤツ?よく分からないし」
今日は客としてファミレスに来ていた。
向かいにはいつもの通り悠真と臨がいる。
「恋ってみんな簡単に口にするけど、何処に落ちているんだろうな…… 」
悠真が頬杖をついて呟いた。
「あ、今のフレーズ良かったな。書き留め
とこ」
悠真はスマホを取り出してメモに打ち込み始めた。
恋は此処にありますよ……
菜奈は一生懸命に打ち込んでいる悠真の俯き加減の顔を見ていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます