第10話
「いやあ!しかし参ったなあ、もう」
マネージャーの小林はハンドルを握りながら笑っていた。
「相手は15歳の女の子だし、みんな冗談だと思うだろう。しかしこれであの子は名前を売ったよな」
小林の言葉を聞きながら千早は窓の外に流れる景色を見ていた。
「やっぱり優衣は何処か違う!向井千早にプロポーズするなんて」
翌日、学校に行った途端に優衣はクラスメートに囲まれていた。
「言わないでよ…… 」
優衣は机にうつ伏せてしまった。
「ねえ、恋も知らないのにプロポーズの意味は知ってたの?」
クラスメートの女子がそう言って優衣を揶揄った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます