第10話

バイトは午後10時までである。

優弦は制服に着替えると、夜の道を地下鉄の駅まで歩いて帰った。

そこから二駅先に優弦の住んでいるマンションがある。

億ションではないが、かなりの高級マンションである。

優弦は其処に1人で住んでいた。

夕食は済ませているので、風呂に入って寝るだけ……と思っていたらチャイムが鳴った。

立っているのは杉岡由真である。

優弦は玄関を開けた。

少し経って改めてチャイムが鳴る。

優弦は玄関のドアを開けた。

「優弦ー」

由真はいきなり優弦の唇に自分の唇を押し当てて来た。

由真は優弦より5歳年上の従姉妹である。

そのまま熱いキスを交わすと、リビングの奥の寝室へ行った。

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