熊獣の討伐を受けたら罪に問われてしまった件

佐藤山猫

第1話


 全長3メートルにもなる、巨大な熊獣だった。

 クロートゥスは矢を番えた。身の丈を越す大弓を引く。きりきりと弦がしなる。

 クロートゥスは狩人だった。

 魔物たちが跳梁跋扈するこの世界では、人と魔物の境を維持することが不可欠だった。それを担うのが狩人であり、ギルドであった。街中でも合法的に武器を引っ提げて歩くことができる唯一つの職業。自然への畏敬を忘れず、勇猛であり慈悲深さも兼ね備えなければいけない、誇り高き職業。それが狩人だ。クロートゥスも当然ギルドに属する狩人だった。

 今回クロートゥスが請け負った仕事は、熊獣の討伐だった。

 サンドリバーの市街地に現れた熊獣を、速やかに、街に被害を出さず仕留める必要がある。罠は破られ、家畜は食い殺され、街の住民は恐怖に震えていた。街は冒険者ギルドに討伐の依頼を出し、請け負ったのがクロートゥスだった。


(まだ子どもではないか)


 クロートゥスは嘆息した。

 熊獣は普段は山奥に棲息する。人と交わることはないはずだった。

 しかし稀に、市街に迷い込んでしまう熊獣が存在する。熊獣の生きる術が、人の営みを阻害し、人を怯えさせる。

 均衡を保つためだった。


 クロートゥスは精神を統一する。

 熊獣は藪の生えた斜面にその身を直立させていた。警戒しているのか、辺りを見回しては鼻を使っている。風下に立つクロートゥスの目には、熊獣の斑模様の毛皮。


 吸い込まれるようだった。

 クロートゥスは矢を放った。


 あまりに自然な動作で放たれた矢は、熊獣の毛深い首元に突き刺さった。血が吹き出し、熊獣がクロートゥスを認識する。やはり一撃では仕留めきれなかったと、クロートゥスは既に二の矢を番えている。殺気だった熊獣がクロートゥスの方へ両手脚を駆ってくるのを、冷静に、俯瞰するようにクロートゥスは見ていた。猛烈な勢いで熊獣が接近してくる。みるみる距離が狭まる。

 恐れることはない。


 放たれた次矢が、熊獣の眉間に突き刺さった。


 熊獣が前のめりに倒れこんだ。サンドリバーの街を背景に、砂埃が舞う。

 クロートゥスは飛び退いて距離を取り、そしてじっと熊獣の様子を窺った。倒れ伏したまま、熊獣は動く様子がない。間違いなく息の根を止めることができた。

 クロートゥスはひとつ溜息をついて、瞑目し祈った。

 熊獣の亡骸はこれから街に運ばれて解体され、肉も毛皮も骨も、あまさず嗜好品に変えられる。熊獣はありふれた生物ではないから、捌かれた素材の多くは好事家の手に渡る。


「で、これがお望みの熊胆ってわけだ」

「ありがとうございます」


 クロートゥスは仕留めた熊獣を街に持ち帰って、手ずから解体を行っていた。誰にどの部位を分け与えるか。ギルドとも相談し、配分率を決める。街の市長に熊掌を、衛士隊に肉を、革職人に毛皮を、武具屋に骨を。そして少量は特に希望した者たちに。たとえば熊獣の胆嚢を、欲しいと手を上げた好事家に。


「熊胆をご所望ってことはあんた薬師か?」

「医者のようなものです」

「へえ。お医者様。じゃああんたに解体してもらった方がうまく捌けたかもしれないな」

「まさか。見ていましたがとんでもない手際でしたよ。とても真似できません」


 医者を名乗る男はクロートゥスの腕をほめたたえた。


「ただの狩人ではないとお見受けします」

「そうだよ。彼はね、すばらしい狩人なんだ。ボクと彼は古なじみなんだけどね、いやあ腕は少しも衰えていないね! この街もこれで安泰だなぁ」

「毒女か。この街に来ていたのか」


 クロートゥスは邪魔くさそうに言ってシッシッと手を払った。


「ほら。仕事の邪魔だ。あっちいってろ」


 再びひとりになると、クロートゥスは残りの部位の解体を再開した。


 ギルドの一画を借りての解体だ。血と脂のにおいが立ち込め、ギルド職員であっても近寄ろうとしなかった。

 近寄るものがいるとしたら、そういったにおいに耐性を持つ連中か、火急の用件がある連中。


「クロートゥスさん! 大変です!」


 ギルド職員が駆け込んできて、むせ返る臭気に顔を歪める。


「どうしたんだ?」


 クロートゥスの呼びかけに、ギルド職員は鼻を曲げながら急を知らせた。


「クロートゥスさんに逮捕状が出ています!」





「悪いなクロートゥス殿。お呼び立てをして」


 ギルド長の執務室。苦い顔をしたギルド長がクロートゥスにソファを勧めた。


「いま飲み物と茶菓子を持ってこさせる」

「いや。問題ない。で、私に逮捕状というのは」


 ギルド長が一通の書面をローテーブルに置いた。クロートゥスは身を乗り出してそれを読んでいく。


「……街へ向かっての射撃?」

「ああ。人家に向けて武器を用いることは禁止されている。それは遠距離武器であってもだ。充分な距離を取らないといけない」

「距離が取れていなかったと?」

「そう言っているな。ばかばかしい」


 ギルド長は溜息をついた。


「あの状況で弓を射て、外したとしても、それが街に向かって飛んでいくわけがない。俺が立ち会って望遠で見ていたんだ。言いがかりなのは俺が一番知っている。衛士だって街議会の代理人だって見ていた奴はいっぱいいるはずなんだ」


 ギルド長はゆるゆると首を振った。


「全く。議会の連中にも困ったものだ。熊獣の討伐を依頼しておきながら、その功績を反故にするような振る舞い……。ギルドとして、厳重に抗議をしているところだ」

「私はどうしたらいい?」


 クロートゥスの問いかけに、ギルド長は肩を竦めた。


「好きにしてくれたらいいさ。知っての通り、ギルドの中は治外法権だ。俺が頭である以上、冒険者ギルドサンドリバー支部は英雄クロートゥス殿を英雄として扱う。クロートゥス殿は決して罪人ではない。無論、その旨はもうギルド員たちに伝達済みだ」

「だが、対外的に私を庇うこともできないと」

「実力不足で申し訳ないな」


 ギルド長は黙って頭を下げた。


「事情を汲めないほど耄碌していないつもりだ」


 クロートゥスの言葉に、ギルド長はただ黙って頭を下げるばかりだった。


「そしてそれは、ここを出入りしているもの全員に言えることなのだろう?」

「クロートゥス殿。仰る通りだ。クロートゥス殿を捕縛しようと挑んでくるものを、冒険者ギルドは拒むことができない」

「分かっている」


 クロートゥスは弓を手に立ち上がった。


「まあ、うまくやるさ」


 受付の間にクロートゥスが戻ると、冒険者たちが一斉にクロートゥスの方を向いた。「おい、あれが……」「熊獣をひとりで倒したっていう……」「しかも弓遣いだぞ?」そんな囁き声がクロートゥスの耳にも入る。


 そしらぬ顔で、クロートゥスは卓についた。ギルドは冒険者のための食堂を併設している。店員を呼んで、日替わりのランチ定食を注文する。


「クロートゥス・サジタリウスだな」


 店員が下がってまもなく、タイミングを見計らっていたかのように男がふたり、クロートゥスに声をかけた。


「ああ。いかにも、私がクロートゥスだが」

「ふむ。わたしはサンドリバー議会の法廷代理人、ノースという。こちらは衛士長のカイドウ。街で一番の実力者だ」

「へえ。それで、街のお偉いさんたちが私に何の用だ?」


 ノースは片眉を器用に持ち上げた。


「知っているだろう? クロートゥス殿。貴殿には逮捕状が出ている。法廷までご同行いただきたい」

「ここはギルドだ。サンドリバーの法も、ここでは適用されないはずだ」

「いかにもその通り。だからこれは任意同行だ。市の内外から『熊獣を殺すなんてけしからん』『幼い熊獣を殺すなんて人の心がない』という声が相次いでいてね。クロートゥス殿へ向けられる批難は日増しになっているのだよ」

「私としても幼獣を射るのに心が痛んだが、仕事だったからな。危険だと街が討伐の依頼を出して、私がそれを受注した。それまでのことだ」

「良心の呵責が少しでもあるなら、一緒に来ていただこうか。わたしたちとしても、大人しく貴殿が同行してくれるに越したことは無いからね」

「大人しく、って言う割には、カイドウさん。あんた随分物騒な表情をしてるな。いまにも剣を抜こうってかい?」


 クロートゥスの口調は挑発とはかけはなれた穏やかなものだったが、ノースとカイドウにとっては随分反抗的に聞こえた。カイドウが興奮を押し殺しきれず唾を飛ばす。


「犯罪者の割に生意気な口ぶりだな! 自分がやったことが分かっているのか!?」

「逮捕状が出ているだけだろう? 私は法に背いていない。それに、仮に送致されたとしても、有罪の判決が出るまでは私は罪を背負っていない一介の冒険者だろう? 違うのか」

「チッ! よく回る舌だ……!」

「クロートゥスさん。ギルドのルールでは、喧嘩自体は禁じていませんね。ギルドの物品や職員にさえ被害が出なければよいとか」


 ノースの言葉に、カイドウが頬を紅潮させながら腰の剣を抜いた。レイピア。切っ先がクロートゥスに付きつけられる。

 表情を一切変えず、クロートゥスはノースを、カイドウを、剣を眺めていた。


「弓は近接戦には不向きです。違いますか?」


 勝ち誇った顔でノースが言うのに、クロートゥスは肩を竦めるだけだ。


「違わないな。弓遣いは大抵、前衛を求めるものだ」

「では、ご同行を──」

「それは一般論だ」


 クロートゥスはノースの言葉を遮って立ち上がった。

 すかさずカイドウがその剣を突き出した。剣は勢いを伴わず──カイドウ自信が制御できないほどの遅さで──突き出された。想定外の剣の勢いに、カイドウは動揺し、また、姿勢を崩してしまう。思わず転けそうになったカイドウの足に、クロートゥスは足払いをかけた。カイドウは剣を突き出した姿勢のまま、円卓に身体を預けるように倒れてしまった。取り落としてしまった剣が、自由落下して卓を両断した。


「ギルドの物品を壊したな」


 クロートゥスは手を叩いた。ギルド職員がカイドウを取り囲む。


「カイドウ殿。ギルドのルールには従っていただきます」

「ご同行を」


 多勢に無勢。職員に囲まれわなわなと震えるカイドウは、「クロートゥス! 貴様何をした!」と激した。


「何も。あんたが剣を落としただけだろう?」


 クロートゥスは優雅に言って、弓を持ち席を離れた。浅く座り、状況を飲み込めていない様子のノースに向けて弓を構える。いつのまにか矢が番えられている。


「狩人っていうのはただ武芸に優れているだけじゃあだめなんだよ、ノースさん。罠であったり、薬品であったり、使えるものはなんでも使う。たとえば毒矢なんかも」


 クロートゥスは目を細めた。


「腕には少しばかり覚えがあるんでね。この距離ならあんたらを貫通しない程度に射ることもできるが、どうする?」


 ノースはうすら寒さと痙攣が止まらなくなった。恐怖によるものだ。叫び出しそうな心を、理性が必死に抑えつけている。


(これが熊獣をひとりで倒した男か……)


「お引き取りいただこうか」


 クロートゥスの言葉に、ノースは頷くことしかできなかった。

 飼い主を失ったカイドウは、目をしばたたかせ、その僅かな呆気をつかれてギルド職員に搦めとられていった。










 こうして、クロートゥスはギルドの中だけの安息を手に入れた。

 一部始終を見ていた冒険者たちはクロートゥスの凄みをよく理解してしまったし。そもそもクロートゥスの逮捕に異を唱えるばかりだったから、クロートゥスに向けられる感情は同情や激励や怒りの共有であった。


「で、クロートゥスさんは外に出ないのかい?」

「ああ。ここが一番安全なんでな」

「全く腐ってるぜ」

「依頼も大したことねえしよ。景気悪いぜ」


 など冒険者たちの酒が進んでいる最中、一通の依頼状が掲示板に貼られた。貼ったのはギルド長だ。そのまま冒険者たちの方を向く。


「諸君。緊急の討伐依頼だ。凍龍が出現したそうだ」


 冒険者たちの表情が一変した。


 凍龍は、名前の通り冷気を扱う龍だ。極低温の息を吐いて獲物を瞬間冷凍し、凍ったまま食らう。冷気を武器としているからか、サンドリバーのような北の地域でしか生息できない。生息ができないというだけで、一般的な魔物というわけでもない。熊獣の方がよほどありふれた魔物だ。

 人と戦った記録は殆どない。凍龍の個体数は少ない上に、人里離れた場所での目撃例が多いからだ。

 そして、数少ない記録では、人が勝ったという記録は残っていない。生きたまま氷漬けにされるか、人が一散に逃げ出してしまったか。硬い鱗をさらに氷で固めた凍龍には、どんな武器も歯が立たなかったとされる。


「どうやらソラチ山に巣作りをしちまったようだ」


 それで熊獣が街まで降りてきたのか。

 クロートゥスは謎が解けた思いだった。


「これから冬になる。魔物の数が少なくなり、そして繁殖には栄養が必要だ。きっとサンドリバーに襲来してくる。厳しい戦いになるだろう。……この街を守り切れるか、諸君らにかかっているぞ!」


 ギルド長は言いたいことを言い終えると、執務室へ戻っていった。


 ギルド長がいなくなると、フロアは蜂の巣をつついたような騒ぎとなった。


「おいどうすんだよ」

「決まってんだろ。逃げるんだよ。ポロッペの大支部に行きゃここより安全だろ」

「俺はこの街が故郷なんだ……とてもじゃないけど逃げられねえよ」

「クロートゥスさん。あんたはどうすんだ?」


 ひとりがクロートゥスに問いかける。


「さあ。これから考えるさ」


 クロートゥスは立ち上がって、ギルド長のいる執務室へ向かった。


「クロートゥス殿」


 ギルド長は強張った笑顔でクロートゥスを迎えた。


「凍龍の討伐依頼は、街からか」

「いかにもそうだ。全く、冒険者のリソースは無限ではないというのに。特にうちは小さな支部なんだ。凍龍なんて、とてもじゃないが相手取ることはできないぞ」

「救援を要請するのか?」

「呼んだところで敵う相手じゃ無かろうよ」


 ギルド長は手足を放り出した。


「逃げたって誰も文句は言うまい」

 

 ひとりごちたのを、クロートゥスは耳聡くききつけた。


「逃げるのか」

「元より、街からの要請に、支部が応える義理はない。ただ、付き合いで優先的に引き受けていただけだ。熊獣なら数人でかかればなんとか死人も出さずにやっていけるだろうが……」

「凍龍ではそうはいかない、と」

「それもあるが、クロートゥス殿」

 

 ギルド長はクロートゥスをじっと見据えた。


「我々も腹が立っているのだよ。貴殿の逮捕状にな。我々は都合の良い道具ではない。それを街の連中は分かっていないのだ」

「なるほど、な」


 クロートゥスは生来の無表情の中に、微笑を浮かべて見せた。


「私はそういった考え、嫌いでは無いな」


 クロートゥスは執務室を後にした。










 凍龍がやってくる。

 市民に正しく情報が伝えられると、冒険者たちは市民たちからも撃退と討伐を懇願された。


「バカなこと言うな! 太刀打ちできる相手じゃねえよ!」


 冒険者たちは皆そろって青い顔を返した。

 そうはいっても、最後はギルドがなんとかしてくれる。熊獣みたいに。

 市民にも街議会にも、そういった油断の空気がまだ漂っていた。


『冒険者ギルドサンドリバー支部は、サンドリバー議会からの、凍龍の討伐依頼を断る方針だ』


 ギルド長がそう表明すると、どこか油断していた街議会までもが慌てふためき始めた。


「話が違う!」

「助けてくれ!」

「なんのための冒険者ギルドなんだ!」


 毎日、ギルドは抗議の声に囲まれていた。

 クロートゥスはその様子を、毎日ギルドの屋根の陰から見ていた。

 毒女も蛇を連れた医者風もとうに街を出ている。

 凍龍を相手できそうな人物を脳裏に思い描き、妄想に耽っていても仕方がないとクロートゥスは自嘲した。


 クロートゥスは、逮捕状が出た時からずっと、自分の進退を考えていた。

 サンドリバーにとどまっているのは、最早意地でしかない。罪に問われた時点で、街から逃げ出す機会はいくらでもあった。

 それをしなかったのは、サンドリバーの冒険者たちとギルド員たちが自分の味方に付いてくれたから。

 クロートゥスは居心地の良さと英雄気分に当てられていたのだと自覚した。


 耄碌したな。


 クロートゥスは苦虫をかみつぶした。


 自分の愚かさに気付いてしまった以上、けじめは取らないといけない。


「ギルド長。世話になったな」


 書き置きを残して、クロートゥスは夜陰に紛れサンドリバーを出た。

 他の街でも『サンドリバーの法で罪に問われている者』というレッテルは貼られ、手配されるかもしれない。だが、仕方がない。

 クロートゥスは全部を飲み込んで、山へ分け入っていった。


 冬を待つ山だ。木々の葉は落ち、遥か山頂の稜線には白い冠をかぶっている。

 一段と寒さが強まる中で、それは唐突に姿を現した。


(凍龍だ)


 クロートゥスに気付いて、凍龍はその長い首をもたげ、クロートゥスを睥睨した。


(恐れてはいない)

(臆してはいない)


 クロートゥスは呼吸を整えた。

 最初の一射が大切だ。クロートゥスは長年の経験からそれを悟っていた。

 番える矢は、クロートゥス自身の固有魔術によって、常人の放つ矢の何千倍も強化されて射られる。

 速度操作。

 それがクロートゥスの固有の魔術だった。


 クロートゥスは強く弓を引いて、手を離した。


 凍龍の雄叫びが冬山にこだました。













 


 


 

 あくる日、冒険者ギルドサンドリバー支部のギルド長は、執務室の窓を開けたすぐ右手に、一本の矢が刺さっているのを見つけた。

 矢には紙が括りつけてあった。矢文だった。


 一読して、ギルド長は溜息をつき、そして何事もなかったかのように手紙を暖炉に放りこんで灰にした。


「クロートゥス殿を罪に問わないのならば、俺たちギルドは凍龍の撃退に努める」


 ギルド長は自分の案を口の中で何度も呟いてみた。

 街議会を説得すれば、クロートゥスに報いることができる。これが英雄に対しての、せめてもの報酬だ。

 開け放たれた窓の外。凍龍が居着いていた冬山が覗いていた。




 

 

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熊獣の討伐を受けたら罪に問われてしまった件 佐藤山猫 @Yamaneko_Sato

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