4:ノック

隠れた本心の扉に

私は静かにノックする

今日も返事はない


自分で自分を分からない

文字であらわすことができても

私は物語の登場人物じゃない


簡単な文字だけで

この複雑を

単純に変えて良いものか

薄っぺらい言葉だけ並べて

何も話さない


この気持ちは正確じゃない

でもそれを見る人がいる

それを正当化しなきゃいけない


いつまで

この扉を叩き続ければ

私は書けるんだろう


軽々しく言わないで

簡略化して言わないで


読書感想文じゃないんだから

どうせ誰でも

面白いと印象に残ったで

済ませられる


ノック音が止まない

自分を見つけられない自分は

何ができるんだろう

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