風邪引いちゃった!!
――――コホンッ……コホンッ……。
一気に寒くなって、たっくんが風邪を引いてしまいました。
大丈夫か心配ですね。
「たっくん!大丈夫?!」
みんちゃんが心配そうにお布団で横になっているたっくんに声を掛けます。
「コホッ……コホッ……。ご……ごめんね……。心配かけて……」
たっくん、風邪でかなりしんどい感じですね。
「とにかく、今からお粥作るね!」
みんちゃん、そう言ってパタパタとキッチンに行きました。
***
「……はい!熱いから気を付けて食べてね!」
小さな鍋にお粥を作ってきて、たっくんに「あ~ん」をしながら食べてもらいます。
「美味しい?」
「うん。美味しいよ」
たっくん、風邪を引いていますが、みんちゃんが作ってくれたお粥が美味しくて顔が綻んでいます。
そして、お粥が空っぽになりました。
「じゃあ、ゆっくり休んでいてね!」
「うん」
みんちゃんはそう言って寝室を出て行きます。
たっくんは、お布団に潜り込み、また眠っていってしまいました。
「う~ん……。他に何か元気になる方法がないかな~……」
みんちゃん、スマホで「風邪が早く良くなる方法」というのを開いて調べています。
「……成程。よしっ!早速買い物に行くのです!」
こうして、みんちゃんは風邪に良いものを買いに行きました。
買い物から帰って来て、そ~っと、寝室を覗くとたっくんはスヤスヤと寝ています。
そして、みんちゃんはたっくんが起きてきたときの為にまたお粥を作り始めます。
――――クツクツクツ……。
なんだかいい匂いがしてきました。
「……なんか美味しそうな匂いがする~」
たっくん、匂いにつられたのか起き上がって来てキッチンにやって来ました。
「あっ!たっくん!調子はどう?」
みんちゃん、お鍋をかき混ぜながらたっくんにそう声を掛けます。
「う~……。ちょっと楽になったと思う……」
たっくん、起きたばかりでまだ頭がぼんやりしているのですかね?
「お粥出来たけど食べる?」
「う~……。食べる~……」
たっくん、みんちゃんにお粥をお椀によそいでもらいます。
お粥の中には薬味のネギや小魚、卵が入っています。
美味しそうです♪
たっくん、これで元気になるといいですね♪
「わ~……。美味しい~……」
たっくん、そのお粥に笑みが零れます。
これだけ栄養満点なら風邪も早く治りそうですね♪
「これも風邪にはいいから食べてね!」
みんちゃんがそう言ってキッチンのテーブルに沢山のみかんやレモン、そして何故かアイスを並べます。
「風邪の時はビタミンを取るといいみたいだよ!後、体が熱くなっているから少し冷やすのにアイスが美味しいみたいなのです!」
みんちゃん、満面の笑みでそう語りますが……、ビタミンは分かりますがアイスは良くないのではないのでしょうか??何で調べたの??
「ホントだ~……。アイス美味しい~……」
え?!たっくん!風邪を引いているのにアイスを食べて大丈夫なの?!
「アイスもいくつか買ってきたから好きなの食べてね!」
「わ~い。ありがと~」
えぇ?!たっくん、風邪の時にそんなにアイスを食べちゃ駄目だよ!!(作者不安)
「アイスはたっくんが好きなのを買ってきたからね!」
わ~!!みんちゃん!!風邪を引いている人にアイスをそんなに与えたらダメですよ!!(作者焦り)
そして、たっくんはみかんを食べたりアイスを食べたりしてしまいました。レモンはさすがにすっぱくて食べられなかったみたいです。
そして、次の日の朝になりました。
「おはよう、たっくん!調子はどうですか?!」
みんちゃん、昨日たっくんが良くなるためにいろいろしたので回復したと思い、満面の笑みでたっくんに尋ねます。
「み……みんちゃん……」
たっくん、お布団に蹲って顔色もあまりよくありません。
やはり作者の心配が的中したのでしょうか……?
「たっくん?!どうしたの?!」
みんちゃん、びっくりしてたっくんに声を掛けます。
「お……」
「お?」
たっくんの発した言葉にみんちゃんははてなマークです。
「お腹……壊した……」
「えぇ?!なんで?!」
たっくんの言葉にみんちゃんビックリしています。
そりゃあね、みんちゃん。風邪を引いている人にアイスを食べさせたらお腹が冷えて壊しやすくなってしまいますよ?
その後、たっくんはお布団の中でずっと唸っていましたとさ。
みなさんも風邪の時に体が熱いからと言ってお腹を冷やすことの無いように気を付けてくださいね!
ちゃんちゃん♪
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